でも、もしバンドで上手くいかなかったとしても将来は音楽業界に就職したいな。
どんな業種でもいいから、
とにかく音楽に携われる仕事がしたい!
こんな悩みに答えます。
バンドマンは音楽業界で絶対に就職をしない方がいい5つの理由
いきなり出鼻をくじいた話でスイマセン。
でも、事実なのだ。
あなたが今までバンドマンとして活動をしてきたのなら、音楽業界の就職はオススメしない。
その理由がこちら。
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実は冒頭の「どんな形であれ、音楽に携われる仕事がしたい」というセリフ。
これは紛れもなく僕が18歳でバンドでやっていくぞ!と思った時に
「もしダメだったら?」と自問自答したときの回答なのだ。
結果、就職しなくて本当によかったと思っている。
「音楽業界」と「バンド活動」は別モノだと思った方がいい
どういうことかというと・・・
あなたがバンド活動をやってきたからといって、
そのバンド経験が活かせる職種ってほぼ無いからだ。
音楽業界で就職したい!自分に合う仕事がわかるスキル別仕事一覧という記事も参考にしてほしいけど、あなたが想像しているような仕事ってかなり限られる。
きっとあなたが想像しているのは、
アーティストのドキュメント映像なんかで出てくるような、スタジオで機材に囲まれた中で動いている人たちや、ライブ会場のスタッフさん、あるいはバックバンドのミュージシャンたちじゃないだろうか?
ああやって「画」で見ると華々しく見えるけど、
実際はまったく音楽とはかけ離れた世界なのだ。
バンド活動、つまり将来アーティストになりたいと思っていた人が就職するべき職業ではないのです。
例えばこんな感じ。↓
例1)ギター講師なら・・・
ギター弾けてりゃOKってことでは全くなくて、
「教えることが好き」
「教え方が上手い」じゃないと務まらない。
突き詰めると、「教師とは?」みたいなところに行き着くワケ。
例2)レコーディングエンジニアなら・・・
バンド活動時代、
なんとなくDTMをかじった程度の知識では使い物にならない。
ほとんどの機材を知り尽くしているレベルじゃないと無理。
特にエンジニアなんて実力主義だから、
ダメならもうダメ。あなたへのリピーターは来ない。
ゆえに、エンジニアの会社ではあなたに仕事がやってこなくなる。
これら、もし就職してこういう感じでダメになっていった場合、
「この仕事、自分には向いていなかった」
という言い訳を必ずします。
で、「もっとこういう仕事に就きたいんだよね」みたいなことを言い出して、
そんな仕事を漠然と待ちながらバイトの生活に戻っちゃう…みたいな。
こういう人を何人も見てきた。
給料が安いわりに一般に出回らないし競争率が高め
音楽業界は、「好き>>給料」だ。
本当にその仕事が「好き」じゃないとやってられない。
だから、ちゃんと給料もらって安定した生活して…
という世界ではない。
そのくせ、就活サイトなんかでは全くと行っていいほど募集が載っていない。
本当にクローズドな狭いコミュニティで形成されている。
逆に言えばそういう狭い人間関係、つまり人脈だね。
そういう人脈に深く関われるようになるには
結構血の滲むような下積みが必須だったりする。
例)プロのローディーから始めて人脈作り
ローディーなんて基本無給。
そのうえ、プロの現場に常に同行するから
あなたのさじ加減で「帰ります!」なんてことは言えない。
たまたまリハに同行して、
その夜たまたま飲み会に誘われたら
まあ、明け方まで帰れないでしょうね。笑
そんな感じで…丸一日帰れないなんてザラ。
あなたに恋人がいて、
毎週決まってデートする…とか、
毎年この時期は旅行に行く…とか、
そういう当たり前の生活はできない。
普通の就職よりも時間が取れない
一般的な企業と違って、
変な時間から出社して変な時間まで残っている…なんてことが多い。
例)ライブハウスのスタッフ
基本的にバンドの入り時間にはライブハウスに到着していないといけない。
だいたい13時とか12時とか、昼過ぎに出勤です。
で、全バンドのライブが終わって完パケまでは基本的にライブハウスにいる。
ってことは、22時前後までは当たり前に残っているわけだ。
つまり、1日8時間労働と考えると、
14時〜23時みたいな感じの時間が基本になる。
こうなると、公休日しかバンド活動ってできないよね?
だから、バンドやってきたからといってライブハウスが向いているのか?
と言われたら、きっとそんなことはない人の方が大多数なことでしょう。
一方、サラリーマンなんかは定時が18時とか、だいたい夕方で終わることが多い。
そうすると、仕事のあとにバンドをやる時間が取れるワケ。
【バンドは就職しながらやれる!】むしろバイトより楽な理由5つという記事も参考にしてほしいんだけど、結局のところは1日のスケジュールをいかに音楽と両立できるか?
が、バンドマンの本当の願いなのよ。
完全実力主義で、ダメな時は容赦なく働けなくなる
音楽業界はとにかく実力主義だ。
完全実力主義=完全歩合制ってこと。
なので、会社員として1ヶ月テキトーにダラダラ過ごしても給料が安定して振り込まれるような会社ってほとんどない。
どういうことかというと、
基本月給がめちゃくちゃ低い。
その上で歩合制で青天井目指せます、みたいな言い方をする。
つまり、普通に何もがんばらなかったら永久にバイト以下の月給ってことだ。
なので、「待ち」の姿勢で仕事をしようとしているとまず間違いなく居場所を失う。
「待ち」ってどういうことかというと・・・
自分で動かないで会社の仕事をこなすだけの人です。
こういう人って音楽業界にはマジで向かない。
逆に、生き残れる人の特徴として最低限こんな感じ。
- 自分から営業して仕事も取ってくるやる気
- クライアントとの仕事外でのコミュニケーションも余裕
このくらいのやる気が当たり前に備わっていないと
あっという間に取り残されるのですよ。
で・・・取り残されると居場所がなくなる。
そうなると最終的には辞めちゃうワケ。
とにかく勘違いして欲しくないのは、
サラリーマンみたいな時間で普通に朝出勤して、
会社でやる業務が音楽関係の仕事で、普通に18時頃定時で帰る…。
そういうイメージを持って「音楽業界で就職したい」と考えているなら、
まったくもって大間違いです。
就職するよりフリーランスの方が稼げる
で・・・実はこれが一番デカイ。
例えば1つ前のセクションでお話ししたように
音楽業界って完全実力主義=完全歩合制なワケ。
例えば・・・
「手取り10万が基本給+歩合で月収50万も夢じゃない」
みたいな場合・・・
自分で営業した方が早いんだよね。笑
特にギター講師なんかはそう。
(ギターに限らず楽器講師ね)
大手の音楽教室に就職するよりも
自分でバイトして最低月給を確保しながら
自分でどんどん営業して
全部自分の報酬に当てていく。
こっちの方が圧倒的に稼げます。
なんなら音楽教室に就職すると、
いわゆる「学校」なわけだから
あなたが思っているような講師業だけの業務では終わらないのだ。
生徒さんの成績がどうとか・・・
講師同士での不毛なトラブルとか・・・
やりたくもない音楽教室の謎イベントとか。
そういう余計な時間まで取られます。
例)僕の友人でありメンバーの岩井大輔という男がドラム講師をしている。
ちなみ彼はこの教室を運営している。
もともとは個人でドラムを教えて、
その生徒さんがガンガン増えて、
同じやり方を別の楽器で横展開。
それによって大輔氏のスクールのネームバリューが付加価値となって
他の楽器講師陣もお客さんを取りやすくなる、という感じ。
彼がたぶん大手の音楽教室に就職していたら、
ここまでしっかりした教室運営まではできなかったでしょう。
月収面で考えたって、
大手音楽教室に就職するよりも倍以上稼げるんです。
だって、営業したら全部自分の報酬だから。
今では自分でサイトを作って
自分で集客することでいくらでもインターネットからお客さんを集めることができます。
【簡単】ミュージシャンが仕事を獲得するためのサイトの作り方の記事を参考にしてくれれば
あなたも自分独自のサイトが作れます。
まとめ
もともとバンド活動からバンドがうまくいかなくなって、
そこから就職を考えて、「よし!せっかくなら音楽業界で就職だ!」
・・・という風に考えているのなら、やめた方がいい。
バンド活動をやる時間を作るなら、
普通の就職をした方が圧倒的に楽に時間を捻出できるから。
また、バンド活動の中で楽器経験や作詞作曲、
そういったスキルを元に仕事をしていきたいのであれば、就職よりもまずは個人でどのくらい結果を残せるか?という頑張り期間を作ってみてもいいと思う。
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