
順番とかあんのかな?
なんか全然いい音にならないよ!
つなぐ順番とかあるのかね??
なんか繋いだら繋いだだけハウリングするんだけど!!
これこそ過去の僕の状況だ。
エフェクターの存在を知って、手当たり次第買ってみるもののいまいち繋ぎ方がわからない。
こんなことは誰しもが通る道だ。
楽器屋で実際にエフェクターを試奏してみても、それは単体で繋いでいるから実際に家で繋いだらまったく音が違うなんてことはよくある話。楽器屋の試奏の落とし穴ですな。
とりあえずこれだけ知っておけばいい!
ではいきます。
1.エフェクターは前のエフェクターの効果を全部引き継ぐ
エフェクターは、前に繋いであるエフェクターを踏んだ状態の音、その音をさらに変化させるということ。
わかりやすくスマホで画像を加工した例で考えるとしよう。
- あなたが撮った写真に文字を入れてみる。
- 文字が入った状態の画像に、今度は美肌加工をしてみる。
- すると、文字まで美肌加工される!
ということはわかるよね?
エフェクターもこれとまったく同じことが起きる。
2.ギターに近いエフェクターほど、出音にはっきり影響する
だからこそ歪み系エフェクターがギターの次に繋がれることが多い。
後述するが、空間系と呼ばれる音色に別の音を加えるようなエフェクターは、当然ギターだけのクリーンなサウンドに効果を与える方が音がいい。
しかし、ディレイみたいな残響音が残るエフェクターの場合、その残響音までエッジの効いた歪みサウンドになってしまって、ごちゃごちゃの残響音になる。
(ウソだと思うなら実際にギターの次にディレイ→歪みという繋ぎ方をしてみるといい!w)
今回、エフェクターを繋ぐ順番でよく使うであろう「ブースター」で解説したい。
実際に音の違いがよくわかる動画をお聴きください。
3:11あたりから流れるんだけど、途中から明らかに音がデカくなるのがわかるはず。
これは、ギターソロの時にブースターの役割を果たすためのエフェクターを踏んでいるのだ。
この「ブースター」というエフェクターは音量だけを意図的に上げるために用いることが多い。
僕の経験談として、このブースターが全然ブーストしてくれないことが多くて困り果てた経験が多かった。
迫力のない音でギターソロを搔きむしる・・・。
この失敗を何十回やっただろうか。
ってことで、ブースターでまずは考えていきたい。
まず僕の足元のエフェクターをご紹介。
足元をキレイに整えている時の画像のため、チューナーがへんな位置にいます(笑)
まあ、本番で繋がれている順番通りにいくと・・・。
チューナー(BOSS製)→ワーミーペダル(DigiTech)→スイッチングシステム(VOCU)→AチャンネルにはBlackstar製の歪み。BチャンネルにはDAMAGE CONTROL製の歪み…という具合に、Aを踏めばコッチの歪み、Bを踏めばコッチの歪み…という風に歪みを2つ使っています。
んでその次→PHASER(MXR)→FLAMEDRIVE(Providense)という歪み。
この歪みが、僕の中でブースターです。
こいつを踏むことで、歪み具合と音量をがドカッと上がってくれるのだ。
んでその次→ボリュームペダル(アーニーボール)→ディレイ(BOSS DD-20)→アンプ。
こんな感じです。
こんな疑問を持ったにちがいない。
例えばギターの次にブースターを繋いだら?
ギターのボリュームツマミはだいたいフルにした状態で弾くことが多い。
そのあとに、そのボリュームをさらに上げるワケ。
だから、クリーンなギターだけの音量が上がるので、その方が自然なブーストがかかる。
しかし!!
これは僕の経験談だが、これだと単純に迫力が出にくい。
というのも・・・。
- ギターの次にブースターを繋ぐ。
- その後ろに歪みエフェクターを繋ぐ。
この順番で行くと、ブースターで音量が5上がったとする。
そしたら、5上がったボリュームの音で歪みがかかる。
これはわかりますよね?
実際、ちゃんとボリュームが5上がった状態で歪むんです。
歪むんですけど、歪むとあんまり違いがわからないことが多いんです。
これは、詳しく書くと長くなるけど「歪むから音の強弱がわかりにくくなる」程度で覚えておいてください(笑)
歪みエフェクターの後ろにブースターを繋いだら?
今度はこのパターン。
- ギターの次に歪みエフェクターを繋ぐ
- その後ろにブースターを繋ぐ
すると、こうなる。
ギター→歪みエフェクターで作られた歪んだ音に対して、音量が5上がる。
わかりますよね?
そうなると、もともと弾いていた歪みのサウンドそのものを一気に押し上げるイメージができると思う。
こっちの方が、圧倒的にはっきりとブーストの具合が聞き取れる!
これ、僕の経験上間違いありません。
理由も単純で、Aメロとかで弾いているメインサウンドそのものを持ち上げるからです。
なのでこの繋ぎ方の場合、ブースターエフェクターの「GAIN」には特に注意!!
ただでさえ歪んでいるワケだから、そのサウンドをさらに歪ませることになる。
よって、ブースターのGAINはほんの少し上げる程度でOK!
エフェクターの種類ごとにつなぐ順序がだいたい決まっている
さて、エフェクターの効果として最初に話したこと、覚えてますか??
エフェクターは前に繋がったエフェクターの効果を引き継いだ状態でさらにエフェクトされるという話。
ここだけわかっていれば、なんとなく頭で見えてくるはず。
まずギターの次にチューナーを繋ぐ。
仮に、チューナーを空間系エフェクターの後ろにつないだら・・・?
もうわかると思うけど、音色が変わった状態のギターの音に対してチューニングが行われるため、当然正確なチューニングができないワケ。
次に歪み系のエフェクターを繋ぐ。
メインサウンドである歪みは、やはりギターの素直な音を歪ませたい。
だからこそ、ギターにもっとも近い順番で繋ぐことが多い。
オーバードライブ、ディストーション、FAZZ、こんなエフェクターたち。
この段階で考えたら、クリーンなギターだけの音と、歪んだ音の2種類が鳴らせる。
これはイメージできたかな??
その次に空間系のエフェクターを繋ぐ。
要は、ブースターの例と同じ。
ギターそのものの音にコーラスやフェイザー、トレモロなどをかましてしまうと、その状態の音を歪ませることになるワケ。
わかりますよね?
そうすると、メインである歪みがあまり良い効果を得られないのだ。
これも経験則上なんだけど、空間系はメインサウンドに味付けする…というイメージで考えて欲しい。
そうすると、メインの歪みサウンドにコーラス、フェイザー、という順番になっていく。
特にディレイなどの残響音が残る系のエフェクターは、残響音を歪ませるワケにはいかない。
だから一番最後にディレイを繋ぐことが多いのだ。
センド・リターンを活用してみる
これは、アンプの後ろ側にある端子にシールドをぶっ差して使うもの。
「ループ」とも呼ばれていて、アンプのコントロール(ツマミたちね)を介さずに、勝手に一番最後につないだ状態になる、と思ってくれればOK。
わかりやすい例がディレイエフェクターとアンプの歪みだけで音を作るパターン。
歪みエフェクターを使わずにアンプの歪みだけで歪みサウンドを作る場合は、センド・リターンが必須。
要するにこういうことになる。
ギター→ディレイ→アンプ
という繋ぎ方になるでしょう?
この場合、歪みがアンプで歪ませているため、繋がっている順番としては・・・。
ギター→ディレイ→歪み→アンプ
こういう順序になってしまっているのだ。
これをやってしまうと、さっき話したように残響音まで歪ませてしまうため、効果的な音が出ない。
まとめ
エフェクターを繋ぐ順番に迷ったら・・・。
エフェクターは前のエフェクターの効果をそのまま引き継いでエフェクトする。
ギターにもっとも近いエフェクターが一番素直にエフェクトされる。
この2つを覚えておいてくださいね!
もっといえば、あえてディレイを一番最初に繋ぐ…とか、歪みは一番最後に繋ぐ。とか、そういうアーティストも当然いるワケ。
なぜなら、そういう順番で繋いだエフェクト効果を“あえて”狙って自身の音楽表現をしているワケですよ。
つまり、正解なんて本当は無い!という・・・(笑)
ただ、“一般的に”こういう順番でエフェクターは接続されるぜ!
っていう内容でした!
ではでは!
“エフェクターをつなぐ順番に迷わない2つのポイント” への3件のフィードバック