ギター初心者には共感しかないマンガがあるんです。
個人的にはBECKやけいおん!とかぼっちざろっくよりも圧倒的に刺さるマンガが「DESPERADO」です。
僕は高校に入ってからギターをはじめたんだが、やっぱり人って何かきっかけがあって、何かを始めると思うんです。
僕のきっかけは「高校に進学して何か新しいことを始めたいから」というものです。
というのは建前なハナシで要するに女子にモテる男子になりたかっただけなのでしょう。
あなたはどんなきっかけでギターを始めようと思いましたか??
ぜひ、読んでほしいマンガがこれです。
↓
『DESPERADO(デスペラード)』
ギター初心者にとってとにかく共感を呼ぶ。
高校時代に何かを変えたくてギターを始めた僕にとってはいちいち共感しかない。
- 思うように弾けないこと
- 周りにギターを始めてバカにされること
- それでも音楽が好きでどうしていいか悩むこと
- バンドメンバーの考え方のズレ、生い立ち
今はネットが普及したことでSNSを中心としたメンバー募集が多いと思うけど、今の時代だからこそ読んだほうがいい人間クサい物語はとっても面白いです。
『DESPERADO』のストーリー
(引用元:http://ongakumanga.web.fc2.com/desperado4.htm)
「椎名くん」という主人公が、パッとしない暗い感じの高校生なんですよ。
- 洋楽オタクで話が同級生と合わないし合わせようとしない
- 妙にツンとした態度のうえ異様にプライドが高そう
- そのうえコミュニケーションスキルの欠如
そりゃ孤立するだろと思わざるを得ないそんな椎名くんが、当時の僕のように「何かを変えたい」と思ったのか、たまたま立ち寄った楽器屋で隅っこに置かれたどこのメーカーかもわからないようなギターに出会い、「お前はおれと同じだな」と、ギターからすれば大きなお世話な状況からギターを購入。
そこからギタリスト・椎名として大きく成長していくストーリーっていう感じです。
この文だけ読むと、あるあるなストーリーですが、とにかくアツいんです。
いちいちアツいんですよね。
指にマメができて水ぶくれになりギターの弦を触っただけで激痛!というギター初心者あるあるなシーンなんて、そんなことでドラマの深刻なシーンのように描かれている感じが、当時の「ギターやりたい高校生」という僕のようなターゲット層には、深く突き刺さったんじゃなかろうかと。。
主人公の椎名くんをもう少し深掘り
まず椎名くんのキャラ設定は先程の通り。
パッとしない、いわゆる冴えない高校生っていう感じ。
あなたのクラスにも必ず一人はいたであろう、やたらと洋楽に詳しくて邦楽には1ミリも興味がない音楽オタクなタイプ。完全にそれが椎名くんです。
そして椎名くんのクラスはJ−POPが流行っていたみたいで、全く話題に入れないんです。
今の時代でいえばTikTokやInstagram、YouTuberの話題から始まり、そこから付随して流行りの邦楽が話題になっている中、一人だけNIRVANAがどうのこうの、レッド・ツェッペリンがどうのこうの、アイアン・メイデンがどうのこうの…と言ってくる感じですね。
しかも自分から歩み寄ろうとしないのが椎名式。
放課後、クラスの共通女子にカラオケに誘われても、横から男子が
「椎名はどうせ行かないよ」
なんて言うもんだから、椎名くんも、
「あぁ、行かねぇよ」
と、キザっぽく答えてるけど、ここはカッコつけるところじゃなかったりする。
だまってついて行けよ、邦楽の良さも理解しとけと言いたくなるところである。
そしてそんな帰り道に楽器屋にふらっと立ち寄って、隅っこに置かれたメーカーもわかんないようなギターに
「まるでおれみたいだ」という謎の勘違いから一目惚れし、貯金をはたいてギターを手にするわけですね。
ちなみに僕は「高校で自分を変えたい」と思ってジャンプの背表紙の裏に載ってる通販広告を見て着払いで買いました。
↑信じられないかもしれないけど、ジャンプやマガジンの背表紙の裏にこんな広告がマジで載ってたんですよ。
謎の転校生
この画像の「痛くてもやれよ」と、スパルタな発言をしている彼が謎の転校生「黒須くん」です。
無口でイケメンで、謎めいた感じで、妙に女子にモテるという、スラムダンクでいえば流川なポジションですね。
椎名くんがギターを買って、練習し始めるわけだけど、全く弾けない。
そして椎名くんは、いじめっ子にギターを始めたことを知られ、
文化祭でライブやってみせろよ!www
みたいにイジられる。
すると、弾けもしないのにまたカッコつけて、
「いいよ、出てやるよ!」
と椎名くん。
こういうところが自分を追い込むポイントですよね。
そこで、ちょっとしたきっかけで黒須くんがギターを弾くことを知り、黒須くんにギターを教わろうと指導をお願いする。
しかし断ろうとしたときに見た椎名くんの水ぶくれの指を見て「こんな手を見せられちゃ、断れないな」みないなことを言い出し、優しい黒須くんは椎名くんにギターを教えることに。
そして結局なかなか上達しない中、椎名くんが再び水ぶくれの指を見せて
・・・という状況です。笑
しかしなんだかんだ一緒に学園祭に出演して、椎名くんの何かが大きく変わっていく・・・という流れ。
椎名くんが味わった衝動
これこそ、「初めて人前で演奏するという感動」でしょう!
あなたも初めてライブをやった時、同じ気持ちになったはず。
もし、まだライブをやっていないならぜひ体感してほしい衝撃です!
ぼく自身も、高校3年生でLUNA SEAのコピバンで初ライブをやったとき、一生忘れられないテンションでした。
そんなこんなでライブの楽しさを知ってしまって、椎名くんは黒須くんとバンドを続けることになったんです。
このへんも、当時の僕はガッツリ心を持っていかれます。
当時の僕はギターが弾けないし、ライブもやったことないわけ。
言うなれば椎名くんが自分より一歩だけ先を行っている状況。
そうなるとどういうことになるか?というと、自分より一歩先に行っている人間が、こういう行動をして、結果どういうことになるか?っていうことを知りたくなるわけですよ。
それが連載マンガとして教えてくれるわけだから、やっぱ共感しちゃうんですよね。
とはいえ「マンガ」なので、現実はそううまくいくもんでもない…ということはわかっていても、「こうなりたい」という欲求の方が勝ってしまうわけです。これ、人間の潜在的な心理ですね。
アツさ爆発!傷だらけのレスポール
(引用元:http://blog.tryaina.jp/entry/2015/06/22/053703)
黒須くんが持っているギターです。
せめてネックはなんとかしようぜと言いたくなってしまうんだが、そこはご愛嬌。。
超ワケあり感がハンパないじゃないです。
しかもみんなが知ってる「レスポール」という名前。
「傷だらけの」っていう前置きがイイですよね。
このへんが、興味生を引き立たせるんですよね。
ちなみにコレ、黒須くんがギターに出会ったきっかけとなる友人がヤクザに絡まれてフルボッコに遭うんですよ。
その時、たまたま持っていたギターまでもが犠牲になってしまい、かつ友人は入院してギターが弾けなくなっちゃうんですよね。
その形見的な感じなんでしょう、黒須くんはこのギターを弾くんです。
椎名くんと黒須くんのバンド活動
二人が弾くギターがわかったところで、、、
女性ボーカルをみつけて、3人でバンド活動を始めていって、
目標としているライブハウスに出演するんですよ。
まあそこでも色々あるわけですが、
万単位の文字数が必要になりそうなので、割愛させてください。
目標が定まってると、やっぱりそこに向かって全員で動くので、達成率は非常に高いんですよ。
目標、締め切り、そういうものは必ず決めないと、何事もうまくいきません。
だから、あなたがライブをやりたいなら、いつまでにライブをやるのか?
あなたがバンドを組みたいなら、いつまでにメンバーを探し終わるのか?
こういった締め切りが必要です。
これがないと、いつまでもメンバーを探し続けますし、
いつまでも変わらないリハ生活を送り続けることになります。
とにかく、アツいマンガなんです。
(引用元:http://ongakumanga.web.fc2.com/desperado4.htm)
ほんと、ひとつひとつのセリフがアツいんです。
高校生、中学生といった、青春時代だからこそ通用した内容だったのかもしれません。
わかりやすく、アツいんですよね。
ちなみにこの画像のシーンはこうです。
目標としていたライブハウスでライブをやり、
高校を卒業して、黒須くんはいきなり渡米w
椎名くんはバイトしながらバンドマン。
よくありがちな「主題歌オーディション」みたいなのに合格して、
椎名バンドがテレビ局でオーディションをやるんですよ。
しかしこれが出来レースという、、w
有名俳優の二代目がボーカルをやっているバンドが、
金とコネをコッテコテに使い倒して優勝するという、
今でも十分通用しすぎる内容のオーディション結果なわけです。笑
なのに、、画像の通り、
審査員が椎名バンドのアツい魂(ソウル)に胸を打たれて、
逆転優勝をする、、、という結果。
ここらへんはさすがマンガといったところかもしれない。
実際にこれをやったら、この審査員のせいで番組がオジャンになるから、
きっと賠償責任レベルの問題でしょうw
まとめ
まとめるわけではないんだけど、、
このオーディションが終わって、マンガも終わってしまうんですが、、
もっともっと評価されてもいいと思うマンガです。
実際にぼく以外でもデスペラードを愛読していたギタリストは何人もいましたしw
きっかけを与えてくれて、
行動するという勇気も与えてくれて、
マンガとしても良い意味でアツく、共感しやすい。
もう、普通には買えないので、
もし、どこかで売っていたらぜひ買ってみてくださいねd(ゝ∀・*)
ではでは!
コメント
コメント一覧 (3件)
[…] デスペラードを詳しく知りたい方は、「ギター初心者に読んで欲しいマンガ「DESPERADO」を読んでくださいねd(ゝ∀・*) […]
[…] ギター初心者に読んで欲しいマンガ「DESPERADO」という記事でも書いた通り、 […]
[…] (詳しくは、「ギター初心者に読んで欲しいマンガ「DESPERADO」こちらを読んでくださいね。) […]