ライブハウスがなくなるだと?!
音楽活動、これからどうやっていけばいいんだよ!
・・・っていう悲鳴をSNSで聞いたので解説します。
今、コロナウィルスの影響で世界的に深刻な状況です。
まさかこんな状況になるとは誰も予想していなかったと思う。
そんな中でもっともダメージを受けているのが
飲食業界、イベント業界です。
この中にはライブハウスが入ります。
当然個人が主催するライブイベントなども「イベント業界」に入る。
音楽活動においては深刻なダメージです。
そんな状況下でこれから音楽活動はどのようにしていくべきか?
そんな内容を話したいと思います。
✔︎この記事の内容
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ライブハウスがなくなる?!これから音楽活動はどう変わるのか?
結論から言うと、ライブハウスという場所自体が今よりも圧倒的に敷居の高い場所になる。
なぜなら、かなりの数のライブハウスが倒れてつぶれてしまうという事実は絶対的に否定できないから。
万が一そうなると、こういうことが起きます。
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もちろんこれは僕の見解に過ぎないが
わりと間違っていない気がします。
ライブハウスの現状と今後
✔︎今までのライブハウスの売り上げの主はこれ。
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一般的なライブハウスのチケットノルマは
2,000円×15枚〜20枚。
つまり1バンドあたり3万〜4万の売り上げ。
それに追加して
お客さんのドリンクチケット代
500円×ノルマ枚数+α(ノルマ枚数以上の売り上げ分)
(仮にノルマ枚数を20枚とした場合、最低1万円の売り上げ)
これをひっくるめると・・・
チケットノルマを20枚で仮定すると、
1バンド5万円の売り上げが最低売り上げになる。
これを1日6バンド回すとする。
そうすると、30万円が1日の売り上げだ。
このルーティンで1日も休まず営業した場合、900万の売り上げとなる。
当然その他の売り上げもプラスオンするので、
わかりやすく月1000万近い売り上げがライブハウスの営業売り上げです。
小規模な売り上げのコンビニ程度は稼ぐことができています。
じゃあ、経費はどんなもんなのか?というと・・・
【ランニングコストとしてかかる経費】
・家賃
家賃は地域や建物の大きさによっても異なりますが、
都内で小規模のライブハウスを運営する場合は50~100万円の家賃がかかります。・人件費
ライブハウスを運営するためには従業員を確保しなければなりません。
仮に5人の従業員を雇う場合は、1人20万円の給料で合計100万円がかかります。
従業員を減らせば人件費を減らすことも可能ですが、お客さんや演奏者の安全を考えるならば、ある程度の人数は確保しなければならないでしょう。・必要経費
ライブハウスでの必要経費として、光熱費、機材のメンテナンス代、広告宣伝費などがあります。
飲食を提供するライブハウスなら、ドリンク代や食材費も必要です。
必要経費は立地によっても大きく異なりますが、40万円はかかるでしょう。引用:https://entreland.com/livehouse-kaigyo/
半分以上は残る計算ですな。
ただし・・・!
コロナウィルスのせいで1ヶ月売り上げがない場合、
この半分近いランニングコストが丸々のし掛かるわけだ。
毎月500万近い赤字をガンガン叩き出すことになる。
この記事を書いている時点ですでに2ヶ月弱は
売り上げほぼゼロのライブハウスがかなり多いはず。
現状、どれだけ深刻かがわかると思う。
さて・・・
コロナウィルスが収束しない限り、
今まで通りのライブハウスは戻ってこない。
なぜならお客さんを呼ぶという行為が不可能だからだ。
じゃあ、別の手法で売り上げを作る手段を考えるしかない。
✔︎今後予測できるor実現できそうなライブハウスの売り上げ
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結局ライブハウスの最大の強みって
「ステージ」と「出音」だ。
そこを最大限に生かすしかない。
✔︎もしライブハウスが今まで通り1日30万売り上げたい場合
【無観客ライブのライブ配信用のレンタルだけで考える】 ※準備、片付けも含めて1出演者1時間とする
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ライブハウスの設備は唯一無二で需要があると思っている。
あのステージと音響は普段の貸しスタジオでは絶対に再現できない。
なので、この案で行けばライブハウスは生き残れるはず。
飲食店が出前やテイクアウトにスタイル変更するのと一緒で、
ライブハウスもスタイル変更を余儀無くされると思われる。
しかしこうなる前にランニングコストの圧迫によって
倒れてしまうライブハウスがかなり多くなると思うのですよ。
とはいえ、
ライブハウスが生き残れる手段は
やり方次第では全然いける、ということだ。
バンドマン側は今後どうしていくべきか?
さて続いてはバンドマン側の話。
ライブ自体が当面はできないと思った方がいい。
やるなら「無観客ライブ」のライブ配信だ。
ライブハウスの売り上げの項目で話した通り、
バンド、ソロ、とりあえず「アーティスト」と呼ばれるカテゴリの人間は
ライブハウスのレンタルで黒字を出せるだけの集客ができなければならない。
しかも、ここからが大問題。
オフラインのライブではなく
オンラインの動画を見せる“だけ”で果たしていくらお金を取れるのか?
っていうハナシなのです。
わかります??
今までは、
お客さんへの価値提供って「ライブ」そのものだった。
だから、チケットは普通に売れたんですよ。
しかし今、ライブ配信となってしまった場合、
今まで通りのチケット金額を払う人はほぼいないと思っていい。
そこで最低限必須なのが、次の項目。
音楽活動で稼ぐためにはファン専用コンテンツを作る
要するに、あなたのバンドのファンクラブだと思ってくれればOK。
ファンクラブというとハードルが高く感じるかもしれないけど、
月額課金制のオンラインコミュニティを作る、と考えてくれればわかりやすいですな。
例えば、僕はLUNA SEAの大ファンです。
もちろんファンクラブにも入っています。
実際にファンクラブ内で起きているものとして、
- ファンクラブ会員先行で〇〇を配信
- ファンクラブサイトでも会員専用コンテンツ
他にもグッズ先行販売などなど、
優遇されるコンテンツがたくさんあるんです。
もう、これを真似るのが手っ取り早いです。
月額課金制のオンラインコミュニティの作り方
最低限必須なのが以下。
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このように、
一般でもコンテンツが楽しめるけど
もっと色々知りたい人には月額制にする流れです。
ファンになんてなってもらえないわよ!!
・・・って思ったでしょう??
いやいやいや・・・。
ゆくゆくはやらなきゃならないモノを
今すぐにやらなければならなくなっただけです。
だって、ファンが一生できないと想定したバンドなんて
絶対やらないでしょう??
今はファンができていないだけであって、
これからファンを作っていかなきゃいけないワケです。
逆に考えよう!!
コロナのせいで
本気で取り組まなければヤバイものを
今すぐやらねば!と気付かされたワケですよ!
それは、テレワークを急遽強いられた
いち企業と立場は同じです。
ここまで読んで、
「よし!公式サイト作ろう!」って思ったら、
「【簡単】ミュージシャンが仕事を獲得するためのサイトの作り方」という記事で
サイトの作り方を動画で詳しく解説しているので参考にしてください。
これからの音楽活動で必要なこと
ここまで読んでくれたあなたは、オンラインでの活動の重要性がわかったと思います。
音楽活動もオンラインへと移行せざるを得なくなります。
そして、安全面、衛生面を100%にすることが前提だけど、
ライブハウスでライブをやる日も必ず来ます。
しかし、その頃にはライブハウスがかなり縮小されている可能性が極めて高い。
これからどんどんオンライン化が進みます。
コンビニも無人レジが主流になっていくでしょう。
そのために今、バンドマン、ソロシンガー、
そういったアーティストがやるべきこととして、
ネット上でたくさんあなたのバンドを見てもらえる環境作りが最重要なワケです。
サイトをすぐ作れるならベストです。
✔︎参考記事↓
サイト設計がすぐにできなそうなら、
まずはSNSと YouTubeは絶対にアカウント開設しておきましょう。
そしてそれぞれのメディアで
情報を発信し続けることが大事。
ただなんとなく投稿を繰り返しても意味がないのです。
バンド集客をウェブでやっていくために必要な方法は、
以下の記事を参考にしてくださいね!
オンラインでファンを集客する方法は、
「本当は教えたくない!バンドが集客に必要な鉄板テンプレートを公開!」という記事で
超詳しく書いてあります。
これはぜひ読んでおいたほうがいいです!
ということで・・・
早くコロナが収束して
今まで以上に音楽活動が
新しい方法で
たくさんの人が音楽を楽しめますように。。。
ではでは!
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