ライブハウスがコロナ被害をモロに受けて現状マジで死活問題。
一般人が普通に考えてもライブハウスがヤバいのはすぐにわかる。
これ、ライブハウスのせいにしてませんか??
どの記事見ても、本当にヤバい理由があまり書かれていない。
・・・というかほぼ書かれていない。
コロナウイルスでライブハウスが致命傷を負った本当の理由を
バンドマンを10年以上やってきている経験から解説します。
✔この記事を読んでわかること
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コロナでライブハウスが閉店する本当の理由
1つは、もちろん言うまでもなく自粛で営業ができなくなっているから。
これは当たり前に誰でもわかるハナシ。
しかし他のバーや飲食店と決定的に違うところがある。
しかし・・・
ライブハウスだけじゃなくバンドにも責任がある。
他の飲食、バーと決定的に違うところは「売上を作っている相手」だ。
どういうことかというと・・・
日本のライブハウスは「バンド」から売上をあげているんです。
そう、チケットノルマです。
なので、ライブハウスにお客様が1人もいなくても売上がちゃんと担保されている。
それが一般的な日本のライブハウスのシステムだ。
以下、参考画像。
ライブハウス側からキャンセル料を払うように言われたことで腹が立って書き込んだ・・・。
という感じの知恵袋でしょうね。
アンサー側の「客がゼロでもつぶれない」ってのはちょっと違う。
今回の新型コロナウイルスに関してはバンドがそもそもライブをやれない。
だから、ライブハウスが動員ゼロでもつぶれない理論は、
バンドがライブをやれる場合に限るので、今回に関してはつぶれる時はつぶれます。
とはいえ、
今の日本のライブハウスって「店」なのにお客様を呼び込む努力ってほとんどしてない。
あくまでバンドから売上を取っている。
実はこっちのほうが楽だからそうなってしまったんでしょうね。
バンドのチケットノルマでいくら売上があがっているか?は、
「ライブハウスがなくなる?!これから音楽活動はどう変わるのか?」という記事を参考にしてください。
なぜチケットノルマ制になったのか?
単純な話で、バンドがお客を呼ぶ努力をしていないから。
ライブハウスでライブをやれば、
自然とお客さんが入っていて
勝手に認知されると勘違いしているからだ。
これは僕が今までインディーズで活動してきたときに
嫌というほど経験済みだ。
お前らのバンドが出るライブ自体が「オイシイイベント」にならなきゃダメだろうが!
こんな話をよくライブハウスのブッキングマネージャーと話したもんです。
よくある話だけど、
タレントやら俳優、女優、声優志望が
芸能プロダクションに所属したから勝手に売れると勘違いしている。
この理屈とまったく一緒。
芸能事務所もライブハウスも
売れている人をよりたくさん売れるようにするだけです。
今の御時世で、100年に1人の逸材!みたいな感じで
何千万も突っ込んで売ってあげるような芸能事務所はいません。
あなた自身に価値がなかったら
売れるわけないじゃんってハナシなんだよね。笑
もともとライブハウスってものは
生演奏を楽しんでもらいつつ、
お客様に飲み食いしてもらう場所なのよ。
だからあくまでお客様がいかに良いライブを観て良いお酒を飲んで
楽しんでいただくか?というスペースなワケ。
でも今は
ライブハウスは本来のお客様を忘れてしまっている。
毎月の売上目標を達成させるために
バンドをかき集めるようになってしまった。
クラブと違ってライブハウスが一般人に認知されない理由
あなたは「クラブ」に行ったことはあるだろうか?
行ったことがなかったとしても、
あなたの友達の誰かは行ったことがあるんじゃないだろうか?
なんなら、
「クラブに遊びに行く」っていう習慣がある人たちって、
いたんじゃないだろうか?
逆に・・・だ!
俺も行きたい!一緒に行っていい?
・・・こんな会話、聞いたことあるだろうか??
ちなみに僕は、生まれてこの方一度たりとも聞いたことがない。笑
クラブに行く習慣はあるのに、
なぜライブハウスに行くという習慣がないのか?
そりゃそうだ。
ライブハウスがお客様を必要としてきていないから。
ライブハウスとバンドという閉鎖されたコミュニティ内で
商売のすべてを完結させてしまっているから。
このちがい、わかります??
そりゃ潰れるよねってハナシなんだよね。
ライブハウスが売上をお客様で作っていたらまた話は違ってきていた。
ここまで話したとおり、
ライブハウスはバンドのチケットノルマで売上を作っています。
そのせいで、
ライブハウスとバンドという閉鎖された関係性でしか
商売がほぼ成り立っていないという現状があります。
だから・・・
開演時刻にお客桟が一人もいないという状況を見ても
まったく気にしていないという、
普通では考えられない事態が平気で起こっているのよ。
むしろお客桟がゼロでも、
「あ〜あ、またこのバンド客を呼んでねぇよw」
っていう顔をしてライブを面倒くさそうに見ていることが大半だ。
でも、クラブのようにお客様を相手に商売をしていたら
別の方法で店舗を運営することができたはずなんですよ。
なぜなら、
頼る相手がバンド、ソロといったアーティストだけじゃなく
そのライブハウスが好きなお客様にも手を広げることができるから。
プロが出演しているような有名なライブハウスほど閉店の危機じゃないのは、
経済力の差ももちろんだけど、上記がかなり強いと考える。
とはいえ、あくまでライブハウスなので
やれることは限られるかもしれないが可能性は圧倒的に広がったはず。
「ライブハウスがなくなる?!これから音楽活動はどう変わるのか?」という記事で書いたけど
現状だとライブハウスで無観客ライブをするためのレンタルスペースくらいだ。
まとめ
・・・さて、
ここまでライブハウス側を悪めに書いてみたけど、
これ実はバンドにも責任があるってことがわらかないだろうか??
そもそもはバンドが
なんの考えもなしにライブハウスでライブをやろうとし始めたことがきっかけだと僕は考えている。
無論、それを逆手に取って
「じゃあバンドにチケットノルマを課してそれで稼ごう」
というシステムに移行させたライブハウスもダメ。
でも、バンドがお客さんを集められていれば
お客様自体がライブハウス自体に関心をもちやすくなる
↓
コロナウイルスの被害でも今よりも何か可能性が増える。
なので・・・
バンドマンは
動員を集める努力をしろよ!ってこと。
なにライブハウスに依存してんだよ!ってこと。
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