家で使ってる分にはなかなかいい感じ。
でも、いざスタジオで使ったらクソみたいな音なんだけど!
ハウリングの嵐だし、全然音があのギタリストみたいにならないし。。
なんかアンプが「サァァーー・・・」しか言ってないんだけど。
どうなってんの??泣
こんな悩みを持つあなたのためにギターとアンプとエフェクター、それぞれの正しい設定方法を書いてみましたよ!
基本的に最初に「アンプ」のボリュームでギターをちゃんと鳴らして→エフェクターのGAINで歪みの量を足す。
この順序です。
僕自身も音作りで何年も悩みましたが、今では「ストラトの良い音が鳴ってるねぇ〜!」と褒めてもらえるようになりましたから。
最後まで読めばあなたも「良い音」を鳴らせるギタリストになれますよ!
ギターのアンプとエフェクターの設定方法を解説!
まずは、絶対に知っておきたいアンプとエフェクターの設定について解説します。
- まずアンプのMASTERを上げてちゃんとスピーカーからギターの音が鳴っていることが重要。
- 一番よく間違えるのが、アンプの前にエフェクターのMATERを上げすぎてしまうことだ。
- とにかく、アンプから出ている音が基本であって、エフェクターはその音に対する味付け的な役割であるということ。
ライブで通用するギターの音色の作り方
ライブハウスやスタジオはマーシャルというアンプが9割以上の確率で常設されている。
ほとんどのギタリストはマーシャルのアンプを経験する。
なぜそんなにマーシャルが置かれているのか??
答えはいたって簡単で、良い音が出るから。
最も簡単な方法はアンプで歪ませる。
- GAINを9〜10とかMAXに近いところまでツマミを上げる
- TREBLE、MIDDLE、BASSはお好きな位置で。
- MASTERをちょうど良い音量まで上げていく。
- ハウリングが起きたり歪み過ぎていたらGAINを下げて、その分MASTERを少し上げて音量を同じにする
この順序でツマミを設定しよう。
そのアンプの音に少し味付けをしたい時だけ、エフェクターを使う。
つまりアンプで歪んでいるならエフェクターのディストーションとか
歪み系のエフェクターは別にいらないってこと。
せっかく買ったから使いたい!!
・・・っていう気持ちはグッと抑えよう(笑)
歪みエフェクターを使うパターンと方法
主にギターソロ用で歪みエフェクターを踏むパターンのときは以下。
- メインバッキング用の少し歪みの弱いクランチ程度の音を作る
- 歪みエフェクターを踏んだら音量と歪みが上がるように
エフェクターのツマミを設定する
つまり、歪みを使い分ける時に2種類の歪み系のエフェクターが活躍します。
要は・・・
- 弱歪みと強歪みの2種類
- クリーンサウンドと歪みの2種類
- まったくキャラの違う歪みをもう1種類
といった具合に、ライブで使う音色が2種類以上ある場合、歪み系エフェクターが必要になる。
メインの歪みをアンプで作って、クリーンはギターのボリュームを少し下げてクリーンにする。
で、ギターソロの時だけ歪み系エフェクターを踏んで豪快な歪みを!
これでエフェクター1個だけで、3種類の音に対応できるよ!
ポイントとして最も大事なことは
歪ませすぎない!!ってこと。
以上がアンプとエフェクターを使った基本的な音作りの方法です。
続いては、ギタリストの成長過程に沿って、あるあるであろう音作りの方法を解説します。
ギタリストが必ず陥る音作りの悩みを段階別に解説
あなたもこれで悩んでいる、あるいは悩んでいた、あるいは今後悩むんじゃないでしょうか。
というか、環境上必ずぶつかるはずなのだ。
なぜなら、基本的に「バンドでライブをやる」という活動以前は、当たり前ですけど自宅で弾いているわけですよ!
まず第1段階:自宅で小型アンプゴリゴリ歪ませ期
小型アンプで自宅で鳴らす=そもそもの「Vol」は1〜2程度で、ほとんどの場合GAINで音をあげている状態。
この状態だと、スタジオでの音合わせの時点で敗北。
小型アンプとはいえ、ある程度の音量が鳴るように設計されているため、Volを8とかまで上げてみると、マジで騒音です。超近所迷惑。
だから自然と1とか2で、「あ!音がまともに鳴りだした!」っていうところでツマミを止める感じになりますよね。
もちろんヘッドフォンを付けるという手段を取れば問題ないんですが、
それをやってしまうとギターしか聞こえない。
曲を流してギターを弾くということをするには多少の機材購入が必須になってくるんです。
で、この段階では「そういう機材を買う」という発想もあまりないはずなんです。
ボーカルは生声、ドラムは言うまでもなく打楽器ですからガッツリ聞こえる音、ベースもよほどのことがなければ芯のある音はそうそう消えることはない。
こうなると、ギターだけが己の裁量次第で音がどうにでもなってしまう。
そして上記のような状態ならば、「ズシャァーーーー」しか聞こえてこず、他の音に埋もれ切ってしまってまったく聞こえてこないのです。
第1段階での解決策
結論、手っ取り早いのは一人でスタジオに行くことです。
そもそも「爆音で鳴らしたことがない」から、しかたないっちゃしかたない。笑
あと、GAINを上げれば上げるほど弾いてて気持ち良くなってしまうし。
なぜなら「上手く聞こえるから」です。
バンドを組んでスタジオに入りますよね。
そこで、己の痛快な音作りに挫折しているわけです。
なら、自分だけでスタジオに入る時間を作ればいいんです。
とにかく必要なことはライブと同じ音量で音を出すこと。
それは、さすがに自宅ではそうそう出来たもんじゃない。
なら、スタジオのような「爆音で音を鳴らせる空間」に篭ることが第一条件です。
個人でスタジオに入るためには?
普通にスタジオに連絡を入れて「個人練習で予約したいんですが…」と言えば1人分の料金でスタジオを予約できます。
個人練習でスタジオに来ました!
さて、ここで気をつけてほしいことが1つ。
あくまでライブを想定したボリュームでやってください、ということです。
スタジオによっては様々なアンプが置かれていると思うけど、
「MASTER」「GAIN」この二つのツマミが、ギターの音量の鍵を握っていると思ってください。
最初にやってしまいがちな方法は、乗っけから上記二つだけを上げまくることです。
これをやってしまうと、横に並んでいるツマミをいじった途端にとんでもない音量になってしまいますし、気持ちの良い音が作れません。
まずは、全部12時のところにツマミを回してみましょう。
MASTER、GAIN、TREBLE、MIDDLE、BASSあたりがメインですね。
これらを一度全部真ん中の位置まで持っていく。
TREBLEは高音域、
MIDDLEは中音域、
BASSは低音域、
たまにPRESENCEというツマミがあるアンプがありますが、これは高音域のさらに上の超高音域の調整、だと思ってください。これはとりあえず0のままでいいです。(今回は)
これらのツマミを0〜10として、全部を5まで上げます。
当然この段階では自分の好きな音ではないと思います。
そして、結構デカイ音が鳴っているはずです。
ライブではこのくらいの音量で演奏されることが多いと覚えておいてください。
(もちろん、ライブハウスの環境や、バンドメンバー間の音量調整なども関わってくるので必ずしも正解ではありませんが。。)
まず、「へー!このくらい音を上げるんだ!?」
っていう気づきを得ることが、第一段階突破の条件です。
この気づきが得られれば、あとはその音量でギターを弾くだけです。
ここまでできれば、もうあなたは第二段階突入です。
第2段階:自宅の音のままスタジオで上げまくり期
この時期になると、スタジオで実際に音を出す機会が訪れる。
つまり、ある程度デカイ音量での楽器の音を体感することになる。
ここで典型的なやらかしパターンが、「聞こえてくるまで限界までボリュームを上げているだけ」状態。
こうなるとどうなるか。
ハウリングの神になれます。
要するに、GAINは自宅の小型アンプで作った状態のまま。
「ズシャァアァァアァーー」っていう音が鳴っている状態のまま、スタジオである程度聞こえるまでボリュームを上げるわけですから、それはもうハウリングがピーピー言うわけです。
(しかし器用な人は、ハウリングを出しちゃダメな時だけ歪みのエフェクターをOFFにする、とかしますw)
ぶっちゃけこういう手法でハウリングを狙った音色でライブをやる、というパターンも多分にあるんですが、
この段階の人からすれば「いや、そういうことじゃないんだ。歪んでてもハウらない音を作りたいけど作れないんだ!」ということになるわけですね。
第2段階での解決策
結論:アンプでデカイ音量での音作りの手順を理解しよう。
第二段階でやからす典型的なパターンは先にエフェクターで音量を上げてしまうこと。
エフェクターは、あくまでアンプから鳴る音に少しアクセントを加えるものと理解しておこう!
ラーメンにし胡椒をまぶしたい時、その胡椒がエフェクターだと思ってください。
さて、スタジオに着いてアンプから音量はいい感じでギターが鳴っています。
ここから重要なのが、エフェクターを使っているのか否か?です。
これによって、アンプのツマミ調整も大きく変わってきます。
第二段階でよく陥るのが、エフェクターありきで音を作ってしまうことです。
エフェクターというのは魔性のアイテムで、物によってはそれを踏むだけで最高の音を得られてしまうものもあります。
もちろん、そういうエフェクターを持っているのなら、それに頼ってしまってもいいんですが、音作りの成長はなくなります。
だってそれを踏むだけで最高の音が鳴るんですから。でも、それに頼っていては音作りが成長しないですよね。
ですので、ここではエフェクターは「あくまで音作りのサポートである」という認識で進めていきます。
以下が、アンプで音作りの手順です。
- アンプだけである程度音を作ります。
基本的には、ライブで使うアンプを選んでください。 - 基本全部のツマミを5にしてから音を調整していきます。
- あまり歪んでない状態で「ジャーン」と鳴らした時にあなたが心地良いと思う音を、TREBLE、MIDDLE、BASSを色々いじって作ってみてください。
・TREBLEを上げればジャキジャキした音、上げ過ぎればキンキンした音に。
・MIDDLEを上げれば真ん中の芯の強い音、輪郭がはっきりしてくると思います。上げ過ぎると自己主張の強い音になります。
・BASSを上げれば、低音の効いた迫力ある音が得られますが、上げすぎるとモコモコしたこもった音になります。
このあと、少し味付け程度に音を変えるのがエフェクターです! - エフェクター側の「DRIVE」は0〜1で、これは「音が出るレベルまで上げておくだけ」にします。
で、「LEVEL」を上げていって、エフェクターONとOFFの音量をほぼ同じまでにします。 - そのあとに、少しずつDRIVEを上げていきます。
すると・・・。
どうでしょう?
あなたの望んでいた歪みになってきてませんか??
なってない場合は、アンプのGAINをもう少し上げてみてください。
エフェクターのDRIVEは、10まで上げることはほとんどないです。
だいたい5〜8あたりで十分な歪みは得られます。
もしあなたが8や10でも全然歪んでない!と思っている場合は、アンプ自体もある程度歪んでいる場合です。
アンプが歪んでいるのにエフェクターで歪ませてもある一定のラインを超えると、聴覚上では全く変化がなくなってきます。残るのはハウリングだけ。
ちなみに僕の足元のセットはこんな感じ↓
- チューナー
当たり前ですが、いちいちチューニングするので必須です。 - スイッチャー
チャンネルがあって、それぞれのセッティングに音を瞬時に切り替えることができます。 - 歪みはBlackSTARというエフェクター。
- オレンジ色:フェイザー
- 茶色:オクターバー
- チューナーの隣のやつ:ブースター
ブースターなんだけど、普通に歪みがいい感じなのでメインの歪みじゃ歪み過ぎている場合にこいつをONにしてクランチを作っています。 - 赤色:プロビデンス製の歪みモノ。
これは、ギターソロ用に音量と歪みが爆上がりする設定になっています。 - デジタルディレイ
こいつは超かかせない逸品です。4パターンのディレイタイムがセットできます。 - ワウペダル
- ボリュームペダル
- ワーミーペダル
※前提として、アンプではほぼほぼクリーンサウンドに設定しています。
第3段階:本当の音についてちょっとずつわかってくる期
この時期は、ライブハウスにも出演するようになってくる頃。
第2段階で「ズシャアァァー!w」という音の芯がない歪みっぱなしのもやしサウンドのままとはいえ、バンド活動が順調に動き始めてライブが徐々に慣れてくる。
ここらでようやくライブハウスの人からダメ出し兼アドバイスをいただいたり、打ち上げの席で対バンのギタリストと話をして、他の人の音作りについて学ぶようになります。
そして、ようやくある程度まともな音が出せるようになってきます。
しかし、なぜか日によってマチマチだったりします。
「らいぞうや、こないだは良い音だったのに、今回は全然ダメね。前に戻ってるよ」
くらいに言われて、立ち直れなくなることもしばしば。
アドバイス通りにやって、たまにバッチリはまって良い音が出ることもあるが、基本的にその理屈がわかっていないので、いわゆる「説明書通りにやる」ことしかできない状態ですね。
第4段階:自分の音が見えてきたぞ!期
第3段階というゴールの見えない暗闇のトンネルを走り続けると、だんだん出口の光がぼんやり見え始めてくるもんです。笑
そうなってくると、いよいよ「自分の出したい音がどんなセッティングだと出るのか?」
これがなんとなく見えてきます。
この段階で、初めてギタリストとしてのスタート地点といってもいいでしょう。
あなたがギタリストで想像する人は誰ですか?日本人?外国人?人それぞれ思い浮かべている人は違うかもしれません。
でも、そのギタリストって、どことなくでもいいので「あぁこの音◯◯さんっぽいな」ってありませんか?
この歪みの音はこの人!みたいな。
もちろんフレーズなんかは顕著に表れますよね。
ギタリストにとって、自分が出す音こそがその人のギターなわけです。
- スタジオに行く。
- アンプを選ぶ。
- エフェクターを足元に置く。
- アンプのツマミを回す。
- アンプ直の音を出してみる。
- その後、エフェクターをONにしてエフェクターのツマミを直す。
このような工程が一切迷わずほぼほぼできれば、自分の音というものがある程度わかっている状態といえます。
しかし、音を出す環境によって、同じセッティングでも出音が全然変わってくるのがギターの面白いところです。
同じアンプでも、真空管の機嫌や配線の状態、はたまたスタジオの湿度などなど。
音がまわるようなスタジオとそうじゃないスタジオでは、バンドのアンサンブルも桁違いに違ってきますし。まぁこれはバンドが悪いわけではありませんが。。。
ちなみに僕は、この四段階目までに到達するまでにかなりの年月をかけました。
実は、三段階、四段階はここまでがしっかりできていれば、すんなり解決できちゃう!
実は、三段階、四段階はこの二段階がしっかりできていれば、実はなんてことなく解決するんです。
というか、三段階以降は、バンドメンバーと一緒じゃないとどうにもならなかったりします。
ここから先は、メンバーの音といかに融合できる音を作るか、がカギですので。
しかし、これを読んで、音の作り方の順序がある程度でもわかったなら、バンドメンバーと音を出してもギターが埋もれることはありません。
埋もれる原因は、他の楽器の音と同じ場所の音域を出していることが、最も埋もれる原因です。
ベースがブンブン低音を効かせているのに、ギターまでBASSを上げまくっていたら、ベースとぶつかります。
しかも、ベースに勝てるわけないですから、ベースが前に出てしまい、ギターが埋もれる、、という結果を生みます。
ボーカルとぶつかるような音域なら、ボーカルの邪魔ばかりするギターになってしまい、あまり聴き心地が良くありません。
そして、ライブではボーカルの方が前に出ていることがほとんどなので、結局埋もれます。
アンプでの音の作り方、この手順がわかれば、あとは感性、その場の対応力を養っていくことが一番大事で近道だと思います。
ライブハウスの大きさや、その時の湿度や、お客さんの数、色んな要因で音はいちいち変わります。
数をこなしていくうちに、だいたいのツマミの位置はテンプレとして出来上がってきます。
その中で、その場その場でアンプのツマミをコロコロ調整することが一番大事です。
そして何よりギターがちゃんと鳴っていることが本当に大事。
コードを弾いてんのに、コード感がないくらい歪んでいても、それはカッコイイ歪みにはならないです。
メタルやヘヴィロックなサウンドのギターも、実はそんなに歪んでなかったりします。
歪んでるんだけど、エフェクターとかで歪んでいるのではなく、弾き手によって歪ませているんですね。
ですから、慣れるまでは多少歪ませてもいいかもしれませんが、慣れてくるとその歪みが邪魔になってくるはずです。笑
まとめ
- アンプで音を作って、
- エフェクターをON
- エフェクターのLEVELを上げて、アンプ直と同じくらいまで上げる。
- 最後に味付け程度にDRIVEを上げていく。
この順番でやっていけば、まず音は痩せませんし、歪みも得られます。
ちなみに4の段階でDRIVEまで10にしてしまっている場合は、弾き方にも問題があります。
要するに、タッチが弱い。ちゃんとガッツリと弦を鳴らせていない、だけです。
あなたがこういう場合なら、ストロークをまずマスターしていきましょう。
ストロークについては以下の動画を参考にしてみてくださいね!
ではでは!
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