こんにちは、雷僧です。
コードがもつ表情
さてさて、突拍子もないタイトルですが、、、
コードって、それぞれに表情があると思ってます。
表情っていうと抽象的かもしれないけど、、
トニックコードというのはだいたい起承転結の結に使われることが多いです。
承と転は、ドミナント、サブドミナントが多いですが、その他にもadd9とかセブンスとか、
sus4とか、より表情を豊かにするコード達がいて、そのコード達が曲という物語を具体的に表現してくれるわけ。
dimというネームのディミニッシュとかなんかは、ほんとに暗い、悲しい、怖い、そういった感情を出してくれる。
そういう使い分けが、曲を聴いたときにコードの響きだけですごく伝わって来るものがあります。
だから歪んだギターを鳴らしていても、ヴォイシング、いわゆるコードの響きだけはちゃんと残るような音作りが重要です!
コードを知れば知るほど、響きの美しさってのがわかってくると思う。
人生に例えたらどうだろうか??
人生も、その時その時で、起承転結ってあるじゃないですか。
もっといえば、
生まれてから死ぬまで、大きく括って、人生っていう起承転結があるわけですよね。
起は当然産まれた時です。
あなたはどうやって産まれたのか?
幸せな両親の元で産まれたんだろうか?
もう、それはそれは産まれてきたことに両親が本当に喜んでくれて、
物心ついた頃、両親に囲まれて、幸せな生活を送った人もいる。
そういう、あなたがどのようにして産まれたかという、
これから始まるストーリーのプロローグ的な部分って感じですね。
あなたを産んでまもなく、お母さんが亡くなってしまった、そんな人だっているでしょう。
産まれて、物心ついた頃には、父母どちらかがいない。こういう悲しい「起」の人もいるわけ。
そういった、人によってたくさんの「起」がありますよね。
承は、あなたのストーリーの始まり
どんな環境で産まれて、
そこからあなたがどのようにして育っていったのか。
起がプロローグなら、承は本編の第1話ってところですね。
これが、これからあなたがどんな人生になっていくのか、
それが明るいものなのか、暗ーい暗黒時代なのか、人それぞれ違ってくると思うんです。
産まれ落ちた環境で、すでにスタート段階で違ってきますよね。
とんでもなく貧しい環境で産まれれば、もちろん逆境を乗り越えるような始まりだろうし、
欲しいもの全てが手に入るような環境下で産まれれば、不自由ない幸せな環境で人生がスタートするでしょうし。
転は、あなたのターニングポイント
と言うと、まるで人生の転機!みたいな想像をするかもしれないけど、
小学校に入学、卒業。
中学校に入学、卒業。
高校に進学し、卒業後、大学へ。
結婚をしたのか?しなかったのか?
したなら、子供はいたのか、いなかったのか。
こういうのですよね。誰にでも必ずあるターニングポイントって。
あなたが今、何歳なのかわかりませんが、今まで生きてきた中で、
色んな色んなイロンナ体験をしてきたと思うんですよ。
それを大きな大きな「人生」というくくりで考えた時に、
あなたがどのようなベクトルで生きてきたか?といった、
生き方を語る部分に当たるんじゃないかな?と思います。
超事なかれ主義で、ホント、レールに敷かれたまんまの人生を歩んできた人もいれば、
もう、山あり谷ありの一冊本が書けるんじゃないか?っていうような人生を歩んできた人もいます。
「ホームレス中学生」ってあったじゃないですか。あれなんかもまさに、ですよね!
結は、人生の終幕
そうやって、人それぞれ色んな経験をして、最終的には墓に入るわけです。
墓に入るまでのいきさつって考えたらわかりやすいかもしれません。
例えば戦争が起きていて、戦地に向かって勇敢に戦って死んでいったのか、
普通に生きてきて、病気になって、そのまま眠りについてしまったのか。
交通事故や、何者かに襲撃されて殺されてしまうという、不運の死を遂げてしまったのか。
はたまた、自ら命を絶ってしまったのか。
人生を終えるにあたっても、これまた色んな終わり方があるわけです。
結局コードと人生の関係性って??
以前書いた、
では、逆に「3つのコード」さえ分かっていれば、曲は成り立つと書きました。
3コードの曲と、多種多様なコードを使った曲、聴き手にはどのような伝わり方があるか?
3コードの曲っていうのは、それこそ人生で例えたら起承転結が一般的でわかりやすいわけ。
具体的というよりは、抽象的に起承転結を大きくとらえているイメージかな?
ということは、老若男女問わず、幅広く受け入れられるということです。
なぜなら、その曲が表現する人生観が、幅広いから色んな人に突き刺さってくれるってこと。
逆に、様々なコードを使った曲は、人生の特定の一箇所の起承転結だったり、
産まれて死ぬまでの起承転結だとしても、本当にその人がリアルに伝えたい生き様がより具体的に表現できる。
一見、色んな人には伝わりにくいのでは?と感じたかもしれない。
しかし、こういうこと。
その曲が織りなす人生観が、例えば「哀しい」起承転結だったとする。
じゃあもっとわかりやすく、その哀しいストーリーが、恋愛で彼女にフラれた一連の起承転結があったとしよう。
起・・・ふたりは同じ高校、クラスも一緒。たが、そんなに声を交わすこともない程度の関係性。
承・・・彼が一方的に彼女のことを好きだった。卒業式、意を決して彼が彼女を呼び出す。
転・・・何も知らない彼女はビックリする。彼はもう心臓バクバク。
結・・・あなたのことよく知らないので…という理由でフラれる。
まぁ、こんな感じだったとしましょうw
もし、これと同じような体験をした人が、その曲を聴いたら、どうでしょう??
3コードの曲なんかより、遥かに胸に深く突き刺さると思いませんか?
そういうことなんです。
まとめ
3コードで描いた起承転結のストーリー。
これは、人生をみんなが一般的に経験してきてるような内容で、
一般大衆に共感を得られやすい。
具体的に悲しさ、嬉しさという感情をコードの響きに乗せて、独自のコードで描いた起承転結のストーリー。
これは、ながい人生を表すというよりは、人生の箇所箇所の起承転結を描き、その時の感情をもろに表現してくれる。
よって、一般的にはグッと刺さらないかもしれないが、同じ体験をした人には思いっきり刺さる。
私はこんな風に思うわけです。
コードって、人生やその時その時のストーリーを響きで表現するためのツールなんですよ。
これが実際にどんなことになっているかというと、、、
いわゆる「売れ線」と呼ばれる曲は、えてしてわかりやすい3コード構成であることが多い。
これは、人生の起承転結で考えれば一目瞭然で、
みんなが共感しやすいストーリーを描いているから。
また、マニアックなバンドで、一部のファンに超熱狂的に愛されている曲があったりしますよね?
これは、その人の人生において経験したことをモロに表現してくれる曲、つまりそういう曲を作るバンドの虜になっている、ということなわけです。
刺さる人にはめちゃくちゃ刺さり、理解できない人には全くわからない曲だったりしますよね。
じゃあ、3コードがいいのか?独自性の強いコード進行がいいのか?
それは、バンドのコンセプトによって決まってくるわけです。
どんな人をファンにしたいのか?
ファンにしたい、つまりあなたの曲を聴いて欲しい相手はどんな人なのか。
このターゲッティングが決まることで、必然的にあなたのバンドで生まれる曲のコード感は見えてくると思います。
ではでは!
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