ミュージシャンとして仕事をして生活していきたい。
そのためにメジャーデビューをしなきゃいけないのかな?
メジャーデビューするには?
メジャーデビューしたら実際に売れていくの?
こんな悩みを解決します。
本記事では・・・
- メジャーデビューするにはどのような方法があるのか?
- メジャーデビューしたらどうなるのか?
- 売れるためにはメジャーデビューしなきゃいけないのか?
こういった内容を解説していきたい。
これを読むことであなたの音楽活動がどのように売っていけばいいかがわかります。
とはいえ先に結論:今の時代メジャーデビューは必要ありません。詳しくは以下の記事を参考に。↓
メジャーデビューとは、日本レコード協会に加盟しているレコード会社からCDを発売すること
日本レコード協会に加盟しているレコード会社が運営しているレーベルからデビューすることがメジャーデビューです。
言い換えれば、日本レコード協会に加盟しているレコード会社からデビューさえすれば、売れていようが売れていまいがメジャーデビューという形式になります。
メジャーデビューという概論でいえばこういうこと。
レコード会社とレーベルの違いって?
例えば・・・
- エイベックスエンタテイメント株式会社
- 株式会社ワーナーミュージック・ジャパン
- ユニバーサルミュージック合同会社
こういう会社が日本レコード協会に加盟しているけど、これらはレコード会社です。
で、それらの会社が運営しているレーベルがメジャーレーベルです。
そこに所属することがメジャーデビューということ。
(運営というのはレーベルに出資していると思ってもらえればOK。)
で、レーベルはそれぞれ特性があり、演歌に強いレーベルもあればロックに強い、V系に強いなどそれぞれの「売り」が違うのです。
要するにレコード会社は「会社」であって社員を雇うワケ。
レーベルはアーティストを所属させてビジネスをしていくという違いです。
メジャーデビューするには?方法は3つ
方法は後述するとして、あなたがメジャーデビューするには以下の通り。
日本レコード協会に加盟しているレコード会社運営レーベルの人の目に止まってもらうこと
そのためにどうすればいいか?それは大きく分けると以下の通り。
①:直接スカウトを受ける
これが一番想像しやすいですよね!
ライブハウスに出演して、様々な活動をしていく中で、レーベルの人間に知ってもらう活動です。
そして「あ、このバンドいいな」と思ってもらって声をかけてもらう。
ほとんどのアーティストはこれを待つために日々ライブハウスでライブをやっているワケです。
注意!
スカウト系で「怪しい人から声をかけられました」というYahoo!知恵袋をよく見かけますが、実際怪しい事務所、レーベルは多いです。
というか、事務所の人間でもないのにお金や性的な目的でスカウトするというバカが未だに存在しているので名刺をもらった場合はマジでしっかり調べましょう。
名刺ももらえない場合は99%怪しいので無視しましょう。
②:レーベル主催のオーディションに参加する
レーベルも新たな「新商品=アーティスト」を発掘するためにオーディションを開いて目ぼしいバンドや個人を探す活動をします。
そこに応募して最終審査で合格…という流れでレーベル所属という可能性もあります。
オーディションの大まかな流れと対策
- 書類審査→ビジュアル面と宣材写真のクオリティです。
どれだけ音源が良くても見た目がダメだと落とされます。
対策:お金をかけてプロのカメラマンに撮影してもらいましょう。マジで全然デキが違います。 - 音源審査→主に歌唱力を見られます。
対策:歌の場合カラオケ音源でもいいけどリバーブは絶対に外しましょう。
歌がこもってわかりづらいため、その時点で落とされます。
バンド音源の場合、歌が聴きやすいバランスならスタジオ一発録りでもOKです。
ただ、昨今のオーディションは金を取るためだけに開催される悪質なものが横行しています。
詳しくは以下の記事を参考に・・。
③:レーベルに直接売り込む
1990年代なんかはレコード会社やレーベルに音源の入ったカセットテープやCDRを送りつけるという手段が流行っていました。
数撃ちゃ当たるの精神で、片っ端から音源と連絡先や簡単なプロフィールを書いた紙を送りまくるという活動をしていたバンドや個人は非常に多かったです。笑
今で言えば事務所やレーベルのSNSやホームページに直接メッセージを送ってYouTubeや音源が聴けるリンクを貼って…みたいなイメージですね。
とはいえ、事務所側からすると日々そういうメッセージは死ぬほど来ているためほぼほぼ無視されると思ってください。
結局のところ「コネが最強」なのが真実
レーベル関係者が新たなアーティストを発掘する場合、当たり前ですが1件1件ライブハウスを回ってバンドの金の卵を見つけるような面倒な手段は取りません。
信頼できる人がいれば当然その人から紹介してもらいたいと思うのが普通ですよね。
あなたが仕事をしていて新たなお客様を探そうと考えた時、真っ先に思いつくのがすでに知り合いのお客様とか友達に「誰かいませんかね?」と聞いて紹介を受けようとする方法のはず。
アマチュアアーティストからしたら「日本レコード協会に加盟しているレコード会社の運営しているレーベルの人」なんて雲の上のような存在に感じると思うけど、客観的に見れば「いち企業の正社員でしかない」ということ。
なので・・・
- 友人・知人から紹介されたアーティスト
- すでに所属しているアーティストからの紹介
- 音楽と無関係なところで知り合ったら実は音楽やってた
こういう繋がりがとても大切。
ライブハウスのブッキングマネージャーで頭のいい人なら「ライブ10本やるより飲み会やパーティなんかに参加しろ」みたいに言う人がいますが、マジでそのとおりです。
真面目にライブだけやり続けてスカウトを待つのは昭和〜平成初期の活動方法です。ハッキリ言って無謀すぎます。
知り合いの知り合いがレーベル関係者かもしれません。
僕の友人で、葬儀屋の人の知り合いにそこそこ有名な歌手がいて、紹介されてバックバンドに加入した…なんて人もいる。
どこでどういう繋がりがあるかわからないのがまた人間関係の面白いところです。
誰かに何か誘われたら、迷ったらまず参加してみる精神がオススメです。
(とはいえ、10回行って1回でもプラスになる出会いがあれば上出来と思ってください。)
そのくらい「コネ」はどの業界でも強い。
想像すれば当たり前なんだけど、「このバンド絶対売れるよな」と思っているバンドでもレーベル関係者と接触しない限りは、向こうも知りようがない。
なのでメジャーデビューできるとしてもできる繋がりがないんです。
僕も数多くの良い音楽を作るバンドを見てきましたが、やはり「コネクション」がなかったためにメジャーデビューできなかったバンドがほとんどでした。
99%の人がメジャーデビューを勘違いしている
さて、じゃあメジャーデビューしたから売れるのか?というと、メジャーデビューできれば売れるというワケでは決してない。
あなたが想像している「人気で有名なバンド」になる=メジャーデビューと思っているなら大きな誤解なのです。
勘違い①:メジャーデビューすれば売れると思っている
あなたが憧れているアーティストがテレビに出たり、大きな会場でコンサートをやったりしていますよね。
で、あなたも「あのアーティストみたいになりたい」と思って音楽を始めた。
この「憧れのアーティスト」がメジャーデビューしているからあなたもメジャーデビューしたいんですよね?
先ほども話したけど、メジャーデビューしたからといって売れるということではないんです。
要は、メジャーデビュー=売れるというイメージが付きすぎなんです。
アーティスト自身が人気だから結果的にメジャーレーベルと契約しただけです。
逆に言えば、メジャーデビューしたけど売れずに消えたアーティストなんて億単位でいるんじゃないだろうか。笑
勘違い②:メジャーデビューすれば安定して給料がもらえる
まったくもって大違いです。
よくあるのが、月給制でバイトしなくてもレコード会社からお金が入ると勘違いしているパターンですね。
会社側の気持ちになればわかります。
あなたが売れるかどうかハッキリしていないのに、会社が1000万円…みたいなレベルの予算は組めません。
そんなことはリスクでしかありません。
これはコンビニとかで売られている「新商品のお弁当」なんかと同じです。
どれだけ売れるかも予測つかないのに100個仕入れてまったく売れなかったら全部廃棄です。
あなたが仮にメジャーデビューしたとしても「レーベルの新商品の1つ」でしかありません。
そして売れなかったら契約期間内で「廃棄」にされます。
これを「売れなかったから契約解除させられた」と悲観的に捉える人も多いですが、会社側からすればぶっちゃけ当たり前なんです。
- 新商品を期待して100個仕入れたけど全く売れない
→当然継続して商品を採用し続けることはしません。
経営面でいえばコレと全く一緒。
レーベルもビジネスなので売れないなら要らないんですよ。 - バイトを採用したけど決められたシフト通りに出勤しない
→せっかく新規採用したのに逆に会社に迷惑がかかるなら退職を勧められます。
きっとそれで辞めた人は「辞めさせられた」と言うでしょう。
アーティストがレーベルに対して悲観的に物を言う本質はコレに近いです。
勘違い③:メジャーデビューすれば雑誌取材やテレビに出演できる
よくわからないバンドをデカデカと雑誌に紹介したりはしません。
それで雑誌の売上部数が落ちた場合、レーベル側の「アーティストのチョイスに問題がある」とされてレーベルの信用が下がるからです。
これはテレビも同じでゴールデンの番組に出れるようなアーティストは、よっぽど有名で人気で売れていないとムリです。
逆に「なんでこんなアーティストが?アイドルがこの番組出れてるの??」って思う場合、それこそコネがあるか枕営業したアイドルか、そういう闇深い裏があるのも事実ですよ。
勘違い④:大きなホールでコンサートができる
余裕でできません。笑
なぜならレーベルに所属したからといって向こうがバンバン宣伝をしてくれるワケではないから。
あくまで「所属」であって、活動するのはアーティスト自身。
多少の宣伝はしてくれても、集客が上がらないアーティストは勘違い①で話したとおり、使い物にならないと判断されたら契約満期で終了です。
とはいえ、ホールでコンサートをするためには「個人」ではなく「会社」でブッキングする必要があるため、一般的なアマチュアバンドが自腹でホールを借りようとしてもだいたい断られてしまいます。
その点でいえば「事務所に所属している」というのは強みと言えなくはない。
メジャーデビューして起きる制限
わかりやすいのは以下の通り。
- SNSでも発言に気をつけたり投稿前に確認したり
- 友達のライブイベントなんかに気軽に出演できなかったり
- 誰かと写真を撮ることすら事前確認が必要だったり
要は、所属するということはあなたのしくじりが事務所責任になる。
あなたの肖像権を管理するのも事務所なので、ワケのわからない写真をアップされたくないし誰かに写真を無断で撮られたくないんです。
そして、どこの馬の骨かもわからない人のライブイベントに出演してあなたの価値が下がるようなことにはなってほしくないんです。
そういう事情でメジャーデビューすると何かと面倒なのは事実です。
事実だけど、あなたを守っているという前提なのは間違いないです。
そもそもアーティストは誰かに依存した活動はしちゃダメ
僕が数多く出会ってきた人たちの中で、依存しまくりなタイプを紹介します。
やたらと事務所所属を願う
僕が某芸能事務所のオーディションの進行を任されていた時に出会った人達。
とにかく「所属したいです」の発言ばかり。
事務所もレーベルも同じでそれぞれ「売り方」や「コンセプト」「個性」といった特性を持ちます。
そこも大して理解していないのに「所属すれば安泰」と思っている人が多すぎでしたね。
これ、個人的にいつも感じるのは「大学生の就活」ってコレとほぼイコールですよね。
就職することがゴールになっちゃってる。
本当にその会社で働きたいの?本当にその会社の掲げている事業をやりたいと思っているの?
ココがないから内定取れないんだよ。笑
無料ライブイベントばかり出ようとする
これ、「自分はチケットノルマは達成できません」と公言しているのと同じです。
たまに「私はむしろ出演することでギャラが出るくらいでありたい」みたいに言う人もいましたが、だったら無料ライブじゃなくても問題ないですよね?
なぜならそこまで言うならファンが大勢詰めかけるレベルでしょう?
だったら有料ライブでもチケットバックで結果的にギャラとしてお金が入るわけだから。
無料ライブにばかり出演しようとすると、ファンを集めようという行動ができなくなります。
それこそ「スカウトを待つ」ためにいつまでもダラダラお客さんのいないライブをやることになります。
気がついたら20代後半になって、女性ならとっくに諦めている年齢になり、気がついたら一般的な幸せな家庭を築いていますよ。
まとめ
メジャーデビューという言葉に「売れる」というイメージが付きすぎた結果、ネット時代をもってしても未だにメジャーデビューしたいと切望するアマチュアアーティストが溢れています。
決してそういうことではありません。
もちろんメジャーデビューしてプラスになる点も多々ありますが、そもそもあなた自身で売れていかないとレーベルも予算を投資してくれません。
レーベル側がなんでもかんでも売れるためにやってくれるというイメージは大至急捨てましょう。
あなた自身が売れるためにはどうしたらいいのか?
結論、マーケティングを学んでください。
実は「路上ライブ」の本質がマーケティングの本質だったりします。
僕の動画講座で路上ライブを例にして、マーケティングをわかりやすく具体的に解説しています。
動画を見ていただければ、あなた自身が売っていくために何をするべきかが明確にわかりますよ!
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