やれブロックチェーンだ、
やれメタバースだ、
知らない単語が一気に来て混乱中。。
ぶっちゃけ知ってそうに装ってるけど実は全然知らないんだけど・・・汗
こんな悩みに答えます。
NFTとはデジタル所有物に「これは俺のもの」と証明する技術のこと
とりあえず…まずは「NFT」って何の略なのか?
「Non Fungible Token」
「ノーファンジブルトークン」
という言葉の略称です。
直訳すると「唯一無二の価値を持つデジタル資産」
・・・ってなるよね。(笑)
YouTubeにアップした「楽曲」で例えるとわかりやすい!
例えばあなたが著作権に引っかかる楽曲をYouTubeなんかにアップロードすると、あっという間に「異議申し立て」みたいな警告が来たりするでしょう?
この曲流しながら歌っちゃえ〜!
・・・よし!アップロード完了!
ざんねーん!
↑こんな感じで。笑
この
「無断で使ったらすぐバレるわよ!」
「だから所有者以外は勝手に使ったらダメよ!」
・・・っていうやり取りがデジタルデータ全般にもこれから起きるようになるよ!
ということなんです。
つまりデジタルの物を「所有」する時代がやってくるということなんです。
例えば「この写真NFT化したよ」=その人のデジタル所有物ってこと。
まずは下の画像をご覧くださいまし。
↑これ、僕が自分のスマホで撮った写真です。
もちろんこの画像の所有者は僕です。
- しかし、この画像を他人が保存することができますよね?
- で、他人が保存したことって僕はわかりませんよね?
- さらに、「その画像俺のだぞ!勝手に使うな!」って言ったところで、完全にそれを証明するのってめちゃめちゃ面倒ですよね?
しかしNFT化した場合
- 画像は簡単に保存できなくなります
- 僕がAさんに画像をあげる→AさんがBさんに画像をあげる
このやり取りが全部画像に記録されるし改ざん不可能
こういうことになるワケ。
例えばこの画像を右クリック→「情報を見る」をクリックすると・・・
(Windowsでいえばプロパティの部分ね)
↓
こんな感じで出てきますよね。
まあ、こういう情報一覧の中に改ざん不可能な「これはあなたの物」と証明される情報が刻まれるイメージでいいと思います。
デジタルじゃない実際の「所有物」に関しては書類で証明できる。
こんな感じで主張できますよね??
なぜなら「書類」できちんと証明できるから。
例えばあなたの車が
- 初代オーナーはこの人で、
- その次のオーナーはこの人、
- そして今私がオーナー。
…みたいなことって、過去の書類を辿っていけば記録されているからわかるでしょう?
では・・・!
あなたが撮った景色の画像とか
あなたが撮った犬の動画とか
そういうデジタル物って、車みたいに証明できる書類を用いたうえできちんと「あなたが所有」できていたか??
ここです!
「デジタルデータ」という無形物の中に「この人が所有していますよ!」という書類をデータとしてバシッと記録する技術のことを「NFT」というのです。
例えばあなたがカメラが趣味で写真を撮っていた場合
あなたが自分で撮った写真をインスタやブログでシェアしているとする。
この行動って、傍から見たら
「あなたの所有している写真をみんながインスタなんかで共有している」
ということになる。
そしてもちろん、
みんなは「この写真の所有者はあなたさん」という認識がある。
あったうえで、みんな写真を自分の好きな使い方をしています。
し か し !!
みんながあなたの所有物たと認識していても、
それ、きちんと証明する記録や書類ってありますか??
なかったよね??
・・・っていうハナシなんですよね。
ここが実は現状かなりグレーなわけです。
壁紙に使ったらオシャレ!と思って、保存できる場合は保存して、
自分のPCの壁紙にしたり、
iPhoneの写真に保存してみたり。
僕の友人の写真が素敵で、
「それ俺も壁紙にしたい!」
って言ったら送ってくれた。
で、その画像を今でも壁紙にしてたりする。
じゃあこのとき・・・
「僕のPCの壁紙画像」って、明確に誰のものか証明できるか?
っていうところが曖昧じゃない??
ここがグレーゾーンだから
例えば僕が友人の写真をあたかも自分の物のように使ったり、売ったりしても、裁判沙汰になったときかなりグレーな泥試合が待ち受けているんです。
それはいい加減ダメだろ!…ってことで、
その部分を完璧に所有物として紐付けることができる技術。
これが「NFT」ということです。
- 「NFT」は何か特定の商品ではないです。
- 「NFT」と呼ばれる仮想通貨(暗号資産)が誕生したわけでもありません。
- 「NFT」という何か新しいサービスができたというわけじゃありません。w
要は「SNS」みたいなイメージです。
SNSってインスタやTwitterなど、様々なサービスの総称でしょ?
そんなイメージ。
なぜ「NFT」という技術が生まれたのか?
ちょっと話を戻すと、
なぜNFTという技術が生まれたのか?
というと以下のとおり。
- あなたが作った音楽、写真、イラスト。
これらはデジタルでアップロードできますよね? - できるし、誰かに添付して送ることもできちゃうよね?
- そしてそこに「お金」は発生しないことがほとんどでしょう?
- つまりそのデジタル物は「複製できちゃうから価値がない」ということになる。
もちろん「思い出の写真だ!」とか「俺らのバンドの大切な曲だ!」
みたいな、そういう意味での価値はある。
しかし本質的なところでいえば、
タダでダウンロードできてしまう時点で価格という部分においては価値を見いだせない。
ここで困るのが「アートや音楽」を作っている人です。
そう、我々のような音楽人ですよ。
もちろん所有者は作った人だしJASRACなんかで著作権管理もされる場合がある。
しかし一度ネットに出回ってしまえば、
いろんな方法で、無料で聴けてしまうし見れてしまう。
Spotifyなんかのサブスク配信や
iTunesで1曲購入なんかで格安で聴けてしまうのも
「品質が落ちることなく複製可能」だからこそのワザ。
世の中的には超便利になったものの、
クリエイター側からすればたまったもんではない。
今まではそういう時代だったんです。
こういう背景から、NFTという技術が注目され始めたということ。
NFTによってデジタルのそういう作品1つ1つに全世界共通で「所有者はこの人!」とひと目でわかるようになるということです。
NFTは具体的にどういう仕組み?=イーサリアムのブロックチェーンを使います。
だいたいNFTがどういうものかは理解できたと思う。
いや思いたい。
じゃあNFTという技術は、どういう仕組なの??
これを簡単に解説しておきたい。
NFTはブロックチェーンという技術をあらゆるデジタルデータに活用する仕組みです。
- デジタル上で誰の所有物かひと目でわかり、
- 元は誰が所有していて、
- 誰から誰を渡って、
- 今この人の手元にある
↑こういう流れがすべて記録される仕組みと思ってくれればOK
このブロックチェーンを使うことで、デジタル所有物に全世界誰が見てもわかるように
「所有者のハンコがデジタル的に混ぜられるようになった」というイメージですな。
これって、服とか車みたいな有形物では当たり前に行われていたことが、デジタルの世界では確立されていなかったんだけど、NFT誕生によってついにデジタルの世界でも棲み分けられるようになったということです。
「イーサリアム」とは仮想通貨の「イーサ」で、 「この仮想通貨は誰のものか」がブロックチェーンで紐付けられる仕組みがあります。 |
ちなみにデジタルで交換してもいいもの、交換しないほうがいいものとは?
じゃあ全部NFT化すればいいのか?
…というと決してそういうことでもない。
デジタルで交換したほうがいいものと交換してはならないものが存在します。
デジタルで交換可能にしなければ成り立たないもの=お金
これは、まさに仮想通貨(暗号資産)です。
要は「お金」ね。
どういうことかというと・・・
あなたが持っている一万円札。
それ、あなたの一万円札だけど別の一万円札でも問題ないでしょう?
逆に、一万円札にいちいち所有者は誰で…みたいな記録してたらワケわかんなくなるよね?笑
なので、お金を筆頭に同じものが複数存在していて、かつ同じ価値を持っているものなら、それは交換可能にしたほうが都合がいいってことね。
デジタルで交換してはいけないもの=アートなどの個人の作品
いうまでもなくデジタル上の個人の所有物です。
「NFT」で注目されたのがアートですが、その他にも作曲家の楽曲や、写真家の写真なんかもそうです。
つまり
「この曲俺が買ったんだから勝手にダウンロードすんなよ!」
「この画像、勝手にダウンロードして使うなよ!」
今まではこういうことができてしまっていたが、
勝手にダウンロードして使えない、そういうデジタルコンテンツが生まれるような時代になっていく。
だから、
従来までのデジタルコンテンツの
買い方、売り方、渡し方、ダウンロードのし方
こういうものがすべてひっくり返る時代がやってくる
改ざんできない証明書をポンと押されたデジタルデータのことをNFTという
これがNFTです
なぜNFTが話題になったのか?
最初に話題に上がったのは、Twitter社のCEOジャック・オーシーさんの最初のツイートがデジタルデータとして3億6千万で落札される・・・!! |
そしてBeepleというアーティストのデジタルアートが 75億円で落札!! |
こんな大事件が起きていました。
当然こうなると
と考える人間が湧き始めます。
それが発端といわれています。
もちろんすべてのNFTに値段がつくわけではない
NFTは、デジタルデータを所有できるようになったという技術であって、決して「NFTは価値のあるデータ」ということではないんです。
なので、「これからNFTが来るぞ!」と思って、
どうでもいいNFTデータを所有したからといって必ずしも儲かるというわけではないってことですね!
むしろ誰も買い手がつかないNFTデータの方が多いでしょう。
でも、「売れる」という事実が生まれて、大きなビジネスチャンスが生まれたのは事実…ってワケです。
世界中がNFTを売ったり買ったりできる取引所を開始!
こういった流れから、世界でNFTデータを売り買いできるマーケットプレイスがどんどん誕生します。
特に世界最大のマーケットプレイス
「OPEN SEA」は有名ですね!
で、いち早く日本でもNFTのマーケットプレイスを作って儲けようと走り出したのが
その他にも
こういう企業です。
現状、取引する通貨は仮想通貨の「イーサ」で行われている
なぜイーサなのか?
ビットコインじゃないのか?
これは、先程ちょろっと解説した、「所有者をブロックチェーンで証明する技術」がビットコインになくてイーサにあるから。
その機能が「スマートコントラクト」
これがいわゆる「デジタルの中にハンコのような証明書を押すことが出来る機能」
(逆に言うとビットコインには「スマートコントラクト機能」がないため、いちいちビットコインにハンコを押して「これ俺の!」という証明をする機能はありません。)
このスマートコントラクトという技術をベースにNFTが作られているので、結果としてイーサリアムで売買されることが多いのが現状。
なので・・・
・マーケットプレイスに行く
・お!コレほしい!と思ったら
・まず自分の現金をイーサリアムに変える
・取引所にアカウント登録なんかをする
・そこで初めて売買ができるようになる
こういう手順になるため、
現状ではやや参入しづらい状況といえますね。
なぜなら日本人で考えたら
自分の資産の何%かを仮想通貨として保有している人って結構少ないからです。
円で決済できるマーケットプレイスとしては、現在「nanakusa」というプラットフォームがあります。
まあ、、ゆくゆくは暗号資産でも円でも決済できるところは増える感じでしょうね。
・・・という流れがこれからの時代にやってくるぞ!ってことですね。
イメージとしてはこんな感じ
・今まで暇なときにAmazon開いてポチって商品を買ってた
↓
・なんとなく良さそうなデジタルデータを1000円とかでポチって買ってみた
こういうことが「これから普通に起きる」ということです。
今はまだまだ信じられないような未来でしょう??
しかし想像してみてください!
…っていうか思い出してみてください!
10年前、15年前、いや、20年前くらい?
あなたがネットショップで気軽にポチってるなんて想像できましたか?
ちなみに僕は、
ヤフオクが話題になり始めた頃
初めてエフェクターをヤフオクで買いました。
しかも1万3千円で。
このときの不安ったらなかったですよw
本当に商品届くの??
変な商品届くんじゃないの??
あ!すげえ!ちゃんと届いた・・!
これ面白いな、便利だな!
・・・こういう流れから
今はもはや近所のスーパーに買い物に行くよりもAmazonを利用している方が多い‥みたいな。
こういう流れって、
僕に限らず沢山の人が経験してきてるよね??
これと同じ現象がデジタル商品でも起こり始めるっていうことなんですよ!
まあでも、今のAmazonのように生活に根付くくらい定着するのは何年も先でしょう。
しかし、「必ず」こういう時代がやってくるということなんです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
まとめると・・・
- NFTはデジタルデータの所有者を改ざん不可能な形式で証明する技術
- NFT化されたデジタル商品が今後どんどん普及していく
- 当然NFTにはビジネスチャンスが眠っている
- 何年か先の未来ではSNSと同じくらい当たり前になっていく
この記事を読んでいただければ
って感じでわかりやすく友達にも教えてあげられるようになったと思います!
ではでは!
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