バンド始めたばかりの人っていうのは、何もわからないんです。
もう、「何がわからないのか」がわからないんですよ。
僕は本当に右も左も分からないまま、友人と二人で「音楽で食っていこうぜ」と決めた。
そしてあっという間に友人はリタイア。
中途半端に取り残された僕がどのようにしてバンドを始めていったのかを書いていきます。
最大の鬼門はメンバー集め
バンドメンバーはメン募サイトでは集まらない。
いや、「理想通りの」が前に付くかもしれませんが、本当に集まりません。
特に今のネット時代ではさらに難しくなったと言えます。
これについては以下の記事を参考にしてください。
なぜ集まらないか?目的が「バンド」じゃない人まで現れ出したから。
要は、バンド形態じゃないけど他の楽器のメンバーと関わりたい。
そういうライトな関係性を望む人が増えたんです。
この原因は今流行ってる音楽に原因があります。
- 今流行っているのがAdoちゃんだから「歌ってみた」に特化して顔出ししないで活動したい。
- 米津玄師が人気だから、ああいう曲を作りたい。
- バンドじゃなくてYouTubeで配信している人が人気。だから自分もYouTube。
まあこんな感じ。
基本「ネット内」だけで活動している人が人気が出ていることが多い。
YouTubeやTik Tokなど「配信」がメインステージだと勘違いしたまま音楽を始める若い子って多い。
そもそも、SNSやまわりの状況によって自分のベクトルを勝手に定められてしまっている人が多数存在しているように思えてしまいます。
あるあるなのが大学生のこのパターン。
大学3~4年になったら、当たり前に就活が始まる。
みんなやってるから自分も就活をする。
勤めたい会社、やりたい仕事がわかってもいない。
その会社でなぜ働きたいのかも理解していないのに面接に挑む。
・・・こういう人多くないです??
あなたはどうですか?
あなたが大学生なら、そんな感じで進んでいませんか?
あなたが今社会人なら、そんな感じで就職決めませんでしたか?
よく考えれば、完全に本末転倒ですよね。
バンドメンバー募集サイトに関してもそれによく似た状況な気がします。
つまり、的が広いものの、当りマスが非常にせまい。
そんな印象を受ける今日このごろ。
昔の音楽雑誌の募集コーナーは、的は限られているが、当りマスは今よりはるかに広かったように思えます。
僕はベーシストの友人と、バンドメンバーを探しながら活動を始めました。
当時はインターネットなんて環境はなく、音楽雑誌の募集コーナーに投稿、あるいは逆に投稿記事に連絡。
ライブハウスなんて恐れ多くて足を踏み入れたこともありません。
とにかくたくさんの人に会いました。
↑これ、めっちゃ大事です。
とにかく行動あるのみです、残念ながら。
みんなバンド初心者だから先に進まない→自然消滅が多発する
重要:バンド組み始めは全てにおいて良いか悪いか判断できない。
だから逆に自然消滅しやすい
これからバンドを始める人って
- とりあえず音を出しみた。
→うん、別に可も不可もない。 - 集まったメンバーはどうなんだ?
→うん、別に悪くない。というかまだなんとも言えない。 - じゃあライブを一度目標にして全員でがんばってみてからその後を考えればいいじゃん?
こういう段階を踏んでいく発想がまず無いんです。
全部において良くもないし悪くもないんです。
要は、ジャッジのつけようがないんですよね。
だからちょっとしたことでトラブルが発生した途端に
「あ、ダメだわ」という方向に向きやすい。
特に多いのが以下。
- スタジオの予定が合わない
- 住んでいる場所が遠い
- いまいち会話が進まない
こんな感じで「音楽以前の問題」でちょっとしたトラブルが起きやすい。
結果、次回のスタジオ予約をすることもなく、メンバー同士連絡を取り合うこともなく、そのまま疎遠になる。
僕も昔はまったく同じでした。
とにかく誰かとバンドやりたい!
だから片っ端からコンタクトを取り続けました。
ほんともう、右も左もわからないので、がむしゃらに人に会いました。
しかし、会ったメンバーに対して「この人でOKなのか?」がわからない。
相手からしても「らいぞうっていうギターで大丈夫なのか?」がわかってない。
メンバー募集で人と会った時に陥りやすいのが「未来」を考え過ぎること
バンドメンバーって「長い年月を一緒に過ごし、苦楽を共にする家族以上の関係性」みたいな人間関係になります。
これは人気のアーティストなんかも同じ。
で・・・!
逆にそこがわかっているからこそ、
初めて会った時に「コイツと将来長い年月一緒にやっていけるのか?」みたいな判断になるパターンが多い。
そうなると当然慎重にジャッジするし、お互いに高い理想を求めてしまうわけ。
だから「ダメかも」って思ったらサヨナラなんですよ。
そうじゃなくて「まずはライブやってみろ」ってハナシです。
バンドメンバーって「結婚」に似てますよ。
結婚する前って、恋人同士ですよね?
そもそも、その人となぜ付き合ったのだろう?
将来を完全に見据えて付き合っただろうか?
「お見合い」とかになるとそうかもしれないけど、純粋に大学時代とかから付き合いだして、長いこと一緒にいて気がついたら結婚しました…みたいな人の方が多いでしょう?
それと一緒なんです。
バンドメンバーも、最初なんてお互いどんな人間か?なんてわかるわけがない。
「いやいや!」
「でも何年か活動していって、結果的に合わなくて解散になったらその時間ムダじゃん!」
って思うかもしれない。
僕が長いことバンド活動をしてきたからこそいえるけど、そんなことはありません。
そのバンドで経験してきたことって自分自身の経験になる。
だから、次新たにバンドを始める時に、もっとハイレベルなバンドを結成できます。
むしろ、いきなり最高のメンバーに会える方が奇跡です。
そんな奇跡は今はさらに難しい時代なので、ヘンに考えすぎずにまずはバンドを組んでライブをやりましょう。
オリジナルというハードルが第二の鬼門
そして初心者が多少バンド経験している人たちと組んだ時にぶつかる壁がオリジナルです。
オリジナルがそもそもまともに作れないし、どうやって音源にしていいかなんて未知の世界。
当然今みたいにDTMも浸透してなかったし、
当時はカセットテープのMTRを持ってたら、おお!みたいな感じだったしw
しかし時代関係なく、コピーしかやったことがなくて、オリジナルはまだ作れない…っていう人でも、話し方、今後の進め方さえ間違えなければ、まず間違いなくバンドは組めますし、ライブも出来ます。
バンドを続かせる最適解はライブを1本やる一択
経験則上の話だが、
バンド初心者は「ライブ!」となると、何故か足踏みすることが多い。
なぜならこういう理由から。
- 全員ライブをやるまでの方法がよくわかってない
- ライブ=本番のため一気にハードルが上がる
- 「自分にはまだライブは早いんじゃないか?」みたいに怖気づく
- 少なからずお金がかかることに不安を抱く
- もし途中で誰か一層してライブキャンセルになったらどうしようという不安
ホント、いざ「ライブ」ってなるとこうなる人ってかなり多いですよ。
しかも、漠然とお金がかかるとか、キャンセルしたらシャレにならなそう、、とか、色々ネガティブな事が脳内をぐるぐる回り出すんです。
だから、一歩踏み出すまでものすごく防御線を張りまくってしまうと思うんですね。
そういう時は、ライブハウスに直接連絡をしてみましょう。
これも、メールとかはダメです。
電話か、直接足を運ぶか。
それが一番早いです。
もしくは、スタジオのスタッフさん経由で教えてもらうのもいいかもしれないです。
チェーン展開しているようなスタジオだと、いろんな資料がどっさり置かれてたり、
壁中に貼られてたりしています。
本当に音楽、バンドが好きなライブハウスなら、必ず親切に教えてくれます。
逆に、初めてライブやるバンドを鼻で笑うような奴がブッキングマネージャーのようなライブハウスなら、逆に出演する価値ありませんから。
いずれ書きますが、そういうライブハウスは今後一切出る必要はありません。
わたしと友人のバンドも、
最初はよく使っていたスタジオのイベント情報を見ました。
そこで、勇気を出してライブハウスに電話した覚えがあります。
バンドが第一歩を踏み出すまでのまとめ
タイトルに戻りますが、
スムーズにライブまでに持って行く方法っていうほど大した方法ではないんです。
考え方の問題なんです。
えてして必ずつまづくのが、
メンバー集め
スタジオのルーティン化
オリジナル作り
ライブへの行動力
バンドの維持
これだけです。絶対的に。
しかし、オリジナルなんて無くてもいいんです。
もちろん、メンバー募集の幅は狭くなりますが、コピバンでもいいわけですから。
メンバー集めも、バンドの維持も、基本的な考え方は同じ。
メンバー集めで絶対にやってはいけないことは、、、
理想通りの面子が集まるまで探し続けて、肝心の「バンド」としての行動を起こさない
です。
変に、年齢が近くないと嫌だとか、
ジャンルが違いすぎるから嫌だとか、
もっと最低なのが、
住んでるところが遠いから嫌だ
こんなん、みんなが気合で集まればいいだけの話ですよw
十代の頃とかは、地元でなんとか完結できないかと色々模索してしまいがちですが、
残念ながらもうそんな時代ではないんです。
今はネット社会。遠方の人と出会う確率の方が圧倒的に多いですから。多少の譲歩は必須です。
とにかく、、、
理想をつきつめすぎてメンバー探しで1年経っちゃった・・・とか論外です。
また、バンドの維持も然り。
とりあえず集まったなら、形になるまで続けろ!
これだけです。
ほんとにこれだけ!
あからさまなテクニックや経験値の差とかで、演奏自体がままならないのはさすがにあれですが、、
人間ですから、やってくうちにお互いを知ってだんだん歩み寄るもんなんです。
最初っから理想を突き詰めすぎるんですよ。それが足を遅くさせる原因です。
これらができずに、途中でグダグダになって嫌になって空中分解・・・っていうパターンが多すぎます。
(私もガッツリすぎるほどその経験をしてきましたw)
ではまた!
『初心者バンドがスムーズにライブをやる方法』をお伝えします。
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