バンドメンバー募集サイトでなかなか人が集められない。
理想のメンバー像が見つからない。
直接会うまで至らずに時間ばかりが過ぎる。
そもそも会うのがちょっと不安。
この記事は、そんなバンドメンバー募集に苦しめられている人を救うための記事だ。
今の時代、バンドメンバー募集サイトが数多く存在する。
どんな人でも気軽にバンドメンバー募集ができる。
だからこそ、「実際に会う」というハードルがめちゃくちゃ上がっている。
だからこそ、いかにテキスト文章の時点である程度どんな人か見極めさせる必要がある。
かくいう僕も、散々バンドメンバーを集めることに苦労した人間の一人。
冗談抜きで、バンドメンバーを探すために100人以上と会った自信がある。
当たり前だが、これにはちゃんと原因があるのだ。
逆にいえば、ここさえ知ってしまえば、
どんな人であろうとコンタクトを取ることが可能。
もちろん圧倒的に早く、信頼できるバンドメンバーに巡り会える。
まずは、バンドメンバーがうまく集まらない人の傾向を書いていきたい。
バンドメンバーが集まらない人は自分が“どんな人か”書いていない
まずこれ。あなたがどんな人間なのかがわからないと、当然相手も次の人を探してしまう。
あなたが女性なら、尚更この気持ちはわかるだろう。
バンドメンバーを募る上で最低限相手に知らせるべきとしては以下。
- 自分の年齢
- 性別
- 担当パート
- 住んでいる都道府県
これは誰でも必ず明記しているはず。
しかしそんなのは知っていて当然で、「あなた」がどんな人か?が、知りたいワケ。
あなたがどんな人かわかるために書く内容はこちら
- あなたがバンドをはじめる理由は何ですか?
- あなたがバンドで最も重視していることはなんですか?
- あなたはバンドを組んで将来どのような生活を送りたいですか?
- あなたはバンド活動においてどんな時が一番幸せですか?
- あなたは何をしている時が一番ストレスを感じますか?
- あなたが許せない事はどのような事ですか?
- あなたはバンドメンバーとどのような関係であり、今後はどうしていきたいですか?
- バンド活動においてポリシーとしている事は何ですか?
このどれか1つを混ぜる。
これ、どういうことかというと価値観を共有しやすい項目なのだ。
バンドメンバーにあなたのことを話す上で必要なことは価値観を伝えること。
音楽性がうんぬん…というのは実はどうでもいい。
とにかく人間性が最重要。
その根本にあるのがお互いの価値観なのだ。
この1〜8のどれかを1つだけ書くと価値観を共有してもらいやすい。
バンドメンバーが集まらない人は“相手が得られること”を書いていない
あなたがバンドメンバーを募集する際に、募集条件がいくつかあるはず。
例えば年齢やら活動地域やら大まかな音楽性やら。
で・・・それこそがあなたが求めているバンドメンバー像。
ですよね?
しかし、実はそれが読み手に「自分のこと」と思わせられていないということ。
自己紹介で終わっている書き方をしているパターンが多い。
自分のことを書くのも重要なのは言うまでもない。
しかし、読み手からすれば「どんな人を求めているのか?」が知りたい。
そして、それに自分が当てはまった瞬間、そのバンドに加入したあとの楽しい活動を想像する。
わかります??
要は、あなたとバンドを組んだ際にどんな楽しい活動が待っているか?
これを書くか書かないかで全然反応が変わる。
メンバーが集まり次第、すぐライブをやるために動きはじめます!
例えばこういう文章が1つあるだけで全然ちがう。
バンドメンバーを探している=バンドを組みたい=ライブがやりたいワケですよ。
書かなくてもやることは同じでも、書いてあげるだけで「このバンドに入ればすぐライブができそう」という想像ができるでしょう??
こういうことです。
バンドメンバーが集まらない人は募集条件が厳しすぎる。
特に活動場所やら、バンド活動での本気度やら、
これができなきゃダメ、あれも弾けなきゃダメ。
そういったものを事前にこと細かく書く人がいる。
はっきり言ってそんなものは実際に会ってからでもいい話です。
相手もバンド組みたいんです。間違いなく。
でも、色々限定されていると踏み入れにくくなっちゃいます。
例えば楽曲オーディションがあったとする。
A:ジャンルはJAZZ、3分以内の楽曲、歌メロが必ずある、コードを5つ以上使っている、最低限のマスタリングは必須
B:オールジャンルでどんなクオリティでも可。最低限、ボーカルが入っていることが条件 |
さて・・・。
どっちの方が、応募する上でハードル低いだろうか??
当然Bでしょう??
Aだと、本気のガチガチのプロ並みの楽曲を想像しちゃいますよね?
メンバー募集も実際こういうこと。
色々制限があると・・・
っていう気持ちになってしまいます。
バンドメンバーが集まらない人は実績が不明瞭すぎる
続いてコレ。
バンドメンバーを探すにあたって、募集記事を見ている相手は
「この人はどのくらいの経験者なんだろう」
これをすごく気にします。
などなど、初心者に限らず不安は探せばいくらでも出てくるのが人間です。
あなたがどんなメンバーを探したいのか?
という部分を実績ベースでしっかり明記してあげましょう。
つまり、あなたの実績を見て
「あぁ、この人はちょっとレベルが違いすぎるからやめておこう」
「あ!この人私と同じくらいのレベルかもしれない!声かけてみよう」
このように相手に察してもらって、相手にも容易に判断できるような内容を記載してあげることが重要。
バンドメンバー募集の具体的な書き方
その前に、あまりよろしくないパターンを紹介したい。
活動の方向性 | 設定なし |
活動地域 | 東京都〇〇区/東京都〇〇区 |
楽器・パート | コーラス(男性)/エレキギター(男性) |
音楽ジャンル | ヘヴィーメタル/ロック全般/ポップス全般 |
詳細 | Dr&Piano(30歳男・リーダー) Vo(31歳男) Gt(26歳男) Ba(26歳男) です。昨年末解散させたロックバンドを再結成するにあたり、上手Gtを募集しています。 なお解散前はボーカルは女性でしたが、再結成後はハイトーンが得意な男性Voでやっていきます。↓Twitter↓ (バンドのTwitterURL) (バンド) (メンバーのTwitterURL)) (リーダー) 方向性としては、当面は「V系的要素を兼ね備えたロックバンド」で、ヘアメイクをしたメンバーとしていないメンバーが混在する形で考えています。楽曲は解散前のもの(現時点で十数曲あります)を一部除いてそのままやりつつ、新曲も引き続き増やしていきます。 音楽性は引き続き、メタルを主軸に据えつつ、ロック・J-POP等々と、幅広い要素を取り入れています。 激しいハードチューンもバラードも、流麗で耳に残るメロディとキャッチーな楽曲構成をポリシーにしています。チューニングは原則レギュラーですが、あくまでも「アクセント」としてドロップの楽曲もたまにやります。 (ドロップの楽曲をライブでやるときは、片方のギターがピッチシフターか7弦でチューニングを下げ、片方はレギュラーのままで弾き、ドロップ「らしさ」を出すことで対応します)作詞作曲は、主にリーダーがします。ツインギターのパート分けについては、現在決まっているギタリストは主に速弾きソロのパートを弾くことになるので、新しく入って貰う上手ギタリストには、メロディソロとバッキングを担当して貰いたいと思っています。女性Vo時代のものにはなりますが、YouTubeで解散前の楽曲音源の一部を公開してるので、参考までにご試聴下さい(4曲全て聴いて欲しいです)。————ここで音源4曲がYouTubeURLで紹介。————リハーサルは、原則として毎週土日のどちらかでやります。 場所は池袋です。「音楽を生活の主たる収入源にする」ことにこだわりません。 「やりたい音楽」であることを大前提に、その上でファンを増やしていくことに重きを置きたいと考えています(「売れる事=音楽で食べる事」ではないと考えています)。 ゆえに、社会人でも両立可能ですし、大歓迎です。 ただし、「楽曲クオリティや演奏力の追究=練習」と「集客動員のためのプロモーション」の【両方】を、かなりストイックかつ貪欲にやれるメンバーと共に、長くやっていきたいと思っています。アー写や音源もしっかり作ります。 募集条件は以下の通りです。 (1)上記の活動方針等に賛同できる20~34歳の男性。 当方が好むアーティストを大まかに挙げると、GLAY、X、hide、L’Arc~en~Ciel、LUNA SEA、陰陽座、摩天楼オペラ、NoGoD、SIAM SHADE、中島美嘉、ANGRA、Evanescence、HELLOWEEN、Iron Maiden、Judas Priest、Megadeth、Dream Theater、SUM41、Chopin、Bach等々…です。 ご連絡いただいた方に、活動方針を詳しくお話します。 ※募集文面をよく読んで、最低限、募集条件に当てはまるかを確認された上で、メール下さるようよろしくお願いします。 |
引用:MUSIN.JP
パーっと読んだ感想。
真剣度はヒシヒシと伝わってくるし、やりたいビジョンもわかる。
しかしギターへの注文が多すぎる。
やることが完全に決められていて窮屈そう。
いくつか箇条書きで書くと・・・
- 募集条件が多すぎる
- やたらと(リーダー)が頻出する所に引っかかる。
- 方向性がよくわからない。
逆に自分が加入したときにイメージできるのが、
- 自分の思うフレーズが弾けない
- 活動の縛りが強そう
- 自分で作曲ができない
少なくとも僕はこう感じた。
正直、これがすでに対バンしたことのある顔見知りならOK。
でも、顔も知らない・会ったこともない人につきつける内容ではない。
つづいて2つめ。
活動の方向性 | プロ |
活動地域 | 東京都 |
楽器・パート | ソロボーカル(女性)/バンドボーカル(女性) |
音楽ジャンル | 全般 |
詳細 | 女性ボーカル急募!
楽しく一緒にやれて、お客さんを増やせる ボーカルさんに求めることは、明るく前向きであること。 22歳以上の女性 お互いやりたいことが一致出来たら嬉しいです。 |
引用:MUSIN.JP
すごく失礼な表現かもしれないけど、女の子なら誰でもいいのでは?
・・・と思ってしまう募集内容です。
そもそもこの人がどんな人かわからないから
女性はまず応募しないのではなかろうか??
「どんなジャンルをやりたいのか」もわからない。
何でもよくても最低限「〇〇みたいなイメージ」「〇〇みたいなボーカル像」
みたいなことを明記しないと、それこそ出会い目的と思われかねない。
最もありがちで、最もダメな典型例と言える。
もっというと、
こういう募集記事があふれまくっているおかげで、バンドメンバー募集サイトの質が落ちる。
信頼できるバンドメンバーに会える記事の書き方
では、あなたがこんな感じの設定だとしよう。
- あなたはギタリスト。初心者ではなく中級者くらい?
- ライブを4〜5回やって、レコーディングも1回仲間内で経験したことがある。
- 現状誰もメンバーがいない
- ボーカルは女性ボーカルを希望
- ワンオクみたいなロックバンドを組みたい
- できればプロでやっていきたい(プロ志向だけど胸を張って言えるほど自信がない)
せっかくなので、先ほど紹介したテンプレートで書いてみたいと思います。
活動の方向性 | プロ |
活動地域 | 東京都 |
楽器・パート | バンドボーカル(女性)/ベース/ドラム |
音楽ジャンル | ロック |
詳細 | 【女性Vo、ベース、ドラム募集します】
はじめまして。〇〇と申します。 当方ギターです。
このたび2年続けていたバンドが解散しまして、 新規でバンドを組みたくで募集させていただきました。
■これから始めようと思っているバンドは、 ワンオクのこの曲が一番理想のバンド像に近いです。 (ここでYouTubeのURLか、曲名を明記) あくまで曲ですので、ワンオクみたいな・・というつもりはありません。
■今まで私は女性ボーカルのバンドで、〇〇みたいなバンドで活動してきました。 ライブ経験、レコーディング経験、一通りは経験しています。 なので、ある程度柔軟に対応できるかと思います。
■前のバンドでお世話になったライブハウスもありますので、 メンバーが集まり次第、すぐライブに向けた活動をしていきたいと思っています。 そのため申し訳ありませんが、ライブを経験されている方だと嬉しいです。
■年齢、性別は特別問いません。 (私の年齢は25歳なので、近い人の方が価値観も近いかもしれませんね。) ■活動場所は都内で考えております。 (メンバーの住まいで一番中間のところでできればと思っております。)
以上です。経験はまだまだですが、本気でプロでやっていきたいです。 なので、ライブ以外でもちゃんとバンドを優先して考えられるメンバーだと嬉しいです。 興味を持っていただけたら、メッセージお願いいたします! |
・・・どうでしょうか?
せっかくなので、ダメなパターン2つ目の投稿と比べてみてください。
ある程度の文章量と、必要な内容だけを書きました。
自分自身の主張と、相手への柔軟性がはっきりしているのがわかると思う。
あと、「読みやすさ」にもかなり気をつけてみた。
- 基本的に箇条書きが相手に伝わりやすいです。
- あと、適度な改行は必須です。
- ポイントは募集内容には【】を。
- 項目ごとに■をつけること。(ぱっと見で「■」が真っ先に目につくと思います。)
また、気をつけるべきポイントとして、
「〇〇の人はダメ」といった否定ではなく、
「〇〇な人の方がいい」といった肯定的な表現で書くことです。
この場合、
「初心者はお断りさせていただいています」
ではなく、
「ライブをある程度経験されている方だと嬉しい」
という風に、自然に初心者は向いていませんよ、という方向に持って行っていくのがベスト。
また、「このバンドを組んだらこういう未来になる」的なワクワクを書いています。この場合は「すぐライブが出来る」を遠回しに表現しています。
ここで、読み手が最も欲しているものが「すぐライブやりたい!」
であった場合、高確率でメッセージをいただける。
バンドメンバー募集記事作成テンプレートはこちら
活動の方向性 | 活動方向性を記入(プロ志向なのかアマ志向なのかなど) |
活動地域 | 名前の通り、拠点にしたいライブハウスの地域を記入 |
楽器・パート | 募集したいパートを記入 |
音楽ジャンル | 多く書きすぎない。ロック、ポップスなど、大まかでよい。 |
詳細 | 【ここに募集パートを記入】
まず自己紹介と自身のパートを記入
どういう理由で今回募集するのかを端的に記入
■どんなバンドを作りたいか? 例えになる楽曲があれば、それがわかるURLや名前を記入
■今までの自分自身の経験を端的に記入
■メンバーが集まったらどのようにしていくか? →ここが番、相手がワクワクする部分です
■具体的な募集条件を記入 →否定的な表現ではなく、肯定的な表現で書くこと
■活動場所をもっと具体的に、かつ端的に記入 →よく使うライブハウスなんかがあれば、それを書くのも効果的。
最後に意気込みというか、自身のバンドにかける思いを記入! |
上記を全部書いておけば、まずスベった記事にはならない。
まとめ
いかがだっただろうか?
けっこう当たり前のことなんだが、自分のことよりも相手のことを考えて書く。
これに尽きる。
相手があなたとバンドを組んだらどれだけ楽しい未来が待っているか?
これさえ具体的にイメージさせてあげられれば、メッセージが来ないってことはなくなる。
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