自分の演奏が毎回口出しされてムカつく。
アレンジや作曲で毎回モメる。
どうすればバンドって長続きするの??
こういった悩みを解決します。
バンドはお互いの役割を理解して口出さない=リスペクトすればモメない!
結論から言うとバンドメンバーの担当パートに対して全力で信頼して、リスペクトをする。
これに尽きます。
なぜかというと、バンドって人間が複数集まって活動する「チーム」なんです。
チーム=組織ですな。
組織ってことは、
例えば会社なら営業担当、経理担当とわかれますよね?
・・・で、基本的に営業担当は経理の仕事はしません。
なぜなら部署が違うからですね。
この「部署が違う」ってことはすなわち
各自責任を持って遂行する仕事の役割が決まっているということ。
仮に営業担当の人が経理の人を信用していなくて、
営業もやって経理にまで口出ししてきたら?
当然経理担当の人は営業担当がウザいでしょう。
そして営業担当の人は
相手を信用しないもんだからムダな仕事まで背負ってしまう。
こんなの悪循環MAXですよね!!
バンドもこれと一緒です。
各パートは各メンバーの一番得意な楽器なワケです。
経験ある・ないは一旦置いといて、
チーム内でギターを担当したなら、ギターはお前が責任持ってがんばれ!
っていうハナシなんです。
逆に、ギターのことはギタリストに任せればいいんですよ。
他のメンバーがちょっと知ってる知識をひけらかしてギタリストに
「そこのギターさぁ、アレンジこうやって弾いた方がかっこよくなるよ!」
・・・みたいな口出しっていらないんですよ。
ギタリストにだってプライドがあるのに
余計なことを言うなっていう感じ。
つまり、それぞれの役割・やるべきこと・やっちゃダメなこと、
そういうところをメンバー全員が理解して活動しなきゃダメ…ってことです。
バンドメンバーの役割と理解を深掘りしてみる。
これは、以下の2つを全員がわかっている必要がある。
- バンドアンサンブルにおける各楽器の役割
- バンドメンバーの性格や得意・不得意なところ
つまり「楽器」と「メンバー(人)」です。
この二点さえ理解できていれば、
自然とモメなくなってきます。
バンドアンサンブルにおける楽器の役割とは?
まあこれは単純で、例えば・・・
バンドでドラムはどういう役割か?
ギターは?ベースは?ボーカルは?
つまり、曲を作る段階で
各楽器がどういうアレンジを担うのか?
すなわちどういうアレンジをすれば曲が良くなるのか?
ここがある程度全員がわかっている必要がある。
バンドメンバーの性格や得意・不得意なところ
これは、例えばこんな感じ。
「ボーカルの山田は機械オンチ。DTMとかさっぱり。 だから歌と歌詞以外は特にやらせないほうがいい」「ギターの鈴木は演奏は微妙だけど作る音が個性的。 PCがかなり得意だから、鈴木のギターの音を武器にしていこう。 ウェブ系もコイツに任せよう」「ベースの田中はテクニックも経験もある。 周りの楽器のこともわかってるからアレンジは田中を中心にしていこう。 PCもそこそこできるけど、鈴木のほうが詳しい」 「ドラムの吉田はテクニックは普通。経験もぼちぼち。 |
こんな感じで大雑把でもいいから、メンバーのいいところと悪いところを理解する。
そうするとこのメンバーがやるべきこと・やっちゃダメなことは見えてくる。
今回例に出したメンバーでいうとこういうことになる。
このメンバーがやるべきこと・やっちゃダメなこと
ボーカル山田 やるべきこと:とにかく歌と歌詞に全集中する! ギター鈴木 やるべきこと:ギターの音色に力を入れてバンドの色をつくる。バンドのHPやチラシなどウェブ系の業務も鈴木がやる。 ベース田中 やるべきこと:曲を良くするためにギターの音やボーカルの歌メロを武器にして全体的なアレンジの大枠を作る。 ドラム吉田 やるべきこと:バンドのファンを増やすために営業を担当する。 ※ドラム以外のメンバーは全員営業にしゃしゃり出ないこと。 |
・・・いかがでしょう??
なんとなくわかると思うけど、
要するに各々の得意分野に関しては完全に任せる。
任せる以上は余計な口出しはしちゃダメ。
特にあるあるなのが、
他のメンバーが担当している役割の知識もあるからといって
良かれと思ってアドバイスすることです。
例えば鈴木のウェブ業務に田中がアドバイスする…みたいなパターンね。
2〜3年前、
とある知人のウェブサイトのSEOを任されていました。
記事作成やタイトル決め、キーワード選定など
一通りお願いされていたんです。
そこである日、
「らいぞうさんはタイトルをもう少し勉強した方がいいかも」
「例えばさぁ・・・」
こんな具合で僕のタイトルをいきなり全部変え始めた。
もちろんそっちのタイトルの方がクリックされやすい場合もある。
しかし僕からすれば「じゃあ初めから自分でやんなよw」ってなる。
以後、僕は記事タイトルは基本「仮タイトル」としてキーワードのみの入力にとどめた。
バンドリーダーは何でも自分の思い通りになると思ったら大間違い!
さて・・・!!
先ほどのバンドメンバーの例で考えてみると、
ベースの「やっちゃダメなこと」がめちゃくちゃ多いでしょう??
ちなみに、たぶんこのバンドのリーダーはベースです。
なぜなら音楽的な部分だけを考えると
経験もテクニックもベースが一番上だから。
だからこそ曲のアレンジ(というか土台作り)を任されているワケ。
アレンジを任されるってことは
みんなの良い部分が見えてないといけない。
逆に、その良い部分を潰すようなアレンジはやってはいけないんです。
こう考えていくと、
「リーダー」ってなんでも自分の思い通りにやってOKなのではない。
むしろまったくの逆で、
みんなの良い部分を理解できたうえで
それを活かすようにみんなを引っ張っていかねばならない。
なかなか大変な役割なのですよ、リーダーって。
それなのに、
「おれリーダーだから!」
とイキリ散らかして
メンバーのアレンジを却下して自分のアレンジを押し通したり
ウェブも大してわからないクセに一生懸命作っているメンバーのウェブサイトに口出ししたり・・・。
もしあなたのバンドにこういう「リーダー」が存在している場合、今すぐに脱退をおすすめする。
でも知識が上の人間が口出しした方が曲自体は良くならないか?
もちろんそうなのです。
でも口出しではなく、
相手に気づかせて相手主体でフレーズを思いつかせる
・・・という気遣いが必要。
僕が19歳くらいの頃、HONEY BLOODというメロコアパンク的な女ボーカルのバンドを組んでいた。
そのときにいたベーシストとボーカリストが圧倒的に経験豊富で、スタジオでの意見は基本的に彼らの独壇場だった。
当時の僕ときたら、ギターをそこそこ弾ける程度で
スケールもまともに知らなかった。
ペンタトニックスケールの
ボックスポジションを1箇所だけ操れる程度。
しかもメタル系ばかりやっていたもんだから
パワーコードのリフみたいなのしか思いつかないワケ。
もちろんベーシストとボーカリストの彼らにとって
僕のギターはツッコミどころが山ほどあったはずなんだ。
でも、彼らのいいところは
らいぞうが成長するのを待ってくれたこと。
ときには、ベースの家に泊まり込んで
「これ聴いてみた方がいいよ」
といってCDを貸してくれたり
「一緒にアレンジ考えよう!」
といって、
淡々とベースを弾いてくれて
そのうえでギターを自由に考えてくれたり。
その間、ベーシストの彼は
「ここのギター、こうやって弾いてくれる?」
といった感じで
僕のフレーズ自体を全否定するようなことは
決して言わなかった。
でもたぶん、僕のフレーズではなく
ベースが考えたフレーズを早々に弾いてしまった方が
曲としてはもっと早く良いクオリティでライブで披露できたはず。
まあ、色々あって
結果としてわりとケンカ別れっぽい感じで
僕は脱退してしまったんですが。。。
僕は正直このベーシストとボーカリストに
死ぬほど感謝しなければならなかったんですよね。
・・・このように、
メンバーを信頼して成長を待つということは
とても大事なのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?
バンドって複数の人間でやるもの。
すなわち「組織」である。
組織というのは
各々与えられた担当がある。
そして各自責任を持って自分の担当任務を遂行する。
YouTubeなら、
動画で喋る人、編集する人とタッグの場合
喋る人は編集に口出しはしない。
編集者は喋りのネタに口出しはしない。
「おれの案の方が絶対もっと良くなるはず!」
と思うのであれば、
自分ひとりでソロをやろう。
ということですね!
なかなかメンバーが固定しないバンド、
リーダーをやっててバンドがうまくいかない人、
そういった人の心に刺さってくれたらうれしいです。
ではでは!
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