ギターのアレンジってどうやるの?
オリジナル曲を作っていくと、結局コード弾きしか思いつかない。
どうすればカッコいいギターアレンジができるようになるんですか??
こんな悩みを解決します!
結論:ギターフレーズの「引き出し」を増やしましょう。
どうすればいいかというとコピーしてきた曲のフレーズをパクります。笑
コピーって超大事で、コピーで弾いたフレーズって全部あなたの「ネタ」になります。
具体的にどうやってパクるのか?解説します。
下の譜面を見てみましょう。
これはLUNA SEAというバンドの「Rouge」という楽曲の譜面です。
仮にあなたがこの曲をコピーしたとします。
1小節目のところに「D」と書いてありますね?
ってことは1小節目はDコードなんです。
要するに、この1小節目はDのコードをジャラーンと鳴らせばOKということ。
で、今度は「Gt1」と「Gt2」それぞれの1小節目を見てみましょう。
先程言ったように、1小節目は「D」コードを弾けばいいワケ。
つまりアレンジを一切しない状態の場合、ギターはDコードをかき鳴らす感じになります。
わかります??
しかし「Gt1」と「Gt2」それぞれを見てみると
どちらもDコードをそのまま弾いていません。
Gt1はオクターブ奏法。
Gt2はアルペジオ奏法。
ここでこのように考えます。
あなたがGt1もGt2も弾けたとする。
そしたらあなたは
「Dコード」の小節の時にオクターブ奏法とアルペジオ奏法のアレンジという引き出しを手に入れたことになるワケ。
するとこういうことになる!
曲に合う合わないは置いといて、
あなたは今後、何かしらの曲で「Dコード」の小節が出てきたときは
この譜面とまったく同じことを弾いても一応アレンジとして成立するということなんです!
もちろん曲に合うか合わないかは別の話ねw
ぶっちゃけ、ギターアレンジのネタの増やし方ってこれだけでいけます。
あとはキーが変わったら、覚えたアレンジのネタのキーも変動させればOK。
例えば今回の譜面の2小節目のGt1を見てみます。
- 「CM7コード」のとき4弦9フレットと2弦12フレットのオクターブを弾いています。
(補足としてCM7コードのテンションになる「シ」に当たる部分をオクターブ奏法しているんです) - じゃあ「DM7コード」のとき、
今回のアレンジをするならどうなるか? - こうなります。↓
4弦11フレットと2弦14フレットのオクターブを弾けばいいんです。 - これはCからDって半音が2回、つまり全音分音が上がっています。
ってことは、ギターも半音2つ分=2フレット分上げればいいってこと。
ここが理解できればもうあなたはオクターブ奏法ができたも同然ってことですね!
こういう考え方から、
「へぇー、Cコードでもこんなコードフォームがあるんだ?!」
「あ、ギターソロじゃない所でも一本弾きってアリなんだな」
「このリフカッコイイな!どういう構成で成り立ってんだろう??」
コピーしたときにこんな風に考えてみてほしいんです。
要するに、コピーしている曲を分析してみるっていうことですね。
まずは、コピーを完璧に弾けるようになるところから始まると思いますので、あなたが頑張っているコピーは必ず弾けるようになってください。
そのあと、その曲に対して余裕が生まれたら、そこから初めて曲を分析してみます。
キーについても解説しておきます。
まずは王道「メジャースケール」を解説します。
例えば・・・
「F→G→C」っていうコード進行がある。
あなたはこのコード進行のキーは何だろう?
当てられますか?
答えは「Cキー」です。
このようにちょっとした特定のコード進行が現れたとき、瞬間的にその曲のキーを判別することができます。
まずは以下の図を見てみましょう!
このように、ト音記号の右側に、シャープとかフラットが付いているのが目につくと思います。
簡単に言うと、これがキーなんですね。
ドレミファソラシド
という音階がありますよね。
これってどういう音階かというと、、
U=全音、V=半音で表します。
ド レ ミ ファ ソ ラ シ ド
U U V U U U V
ドとレの間は全音、
レとミの間も全音、
という感じで見ていくと、ドレミファソラシドという音階は
「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」
という音階で成り立っていることがわかります。
これは、「ド」から始まるから、ド=Cですので、キーは「C」ということになります。
じゃあレから始まる場合は??
先程話したように、音階っていうのは
「全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音」
という音階なんです。ここは基本的に揺るがないんです。
(マイナースケールとかリディアンスケールとかそういう音階は別)
ということは、、、
レミファソラシドレ
という音を、全音、全音、半音、全音、全音、全音、半音、という音階で鳴らした場合、
レ ミ ファ# ソ ラ シ ド# レ
U U V U U U V
っていうことになるんです。
わかります??
レとミは全音だからOK
ミとファは、半音だから、それを全音にするにはファに#をつけてあげればいいんですよ。だから、ファ#になります。
ファ#とソは、半音だからそのままでOKですね。
ソとラ、ラとシ、同様に全音なので、そのままでOKですね。
ドとレは全音です。しかしここでは半音にならないといけないので、ドに#をつける。
するとどうでしょう??
ファとドに#がつきましたよね?
では改めてさっきの図を見てみましょう。
左側の上から三段目が「D」のキーです。
#の位置をよーーく見てください。
ファとドに#がついてませんか?
そういうことなんです。
これがキーです。
コード進行について解説します。
はい、曲のキーは何キーなのかはわかった。
じゃあ次は、どんなコード進行なんだろうか??
っていうところになってくるんですね。
これは、わりと簡単です。
先程の譜面をもう一度出します。
一番上の赤枠のところがコードです。
小節ごとにコードが記載されていますよね?
記載されている位置からそのコードを弾く、ということです。
ギターアレンジの話に戻します。
ここまでであなたは
「アレンジのネタの手に入れ方」と「キー」と「コード進行」までがなんとなく理解できたと思います。
そしたら今後はこのように考えていきましょう!
例えばあなたがカッコイイリフだなぁ!と思ったフレーズがあったとしますよね?
それは、どういうコード進行の時にどういうフレーズを弾いているんだろう?
っていう風に考えてみるんです。
あなたが押さえている弦、フレット、それが何の音を出しているのか?
そういったことを分析してみるんです。
そうすることで、例えばあなたのバンドのオリジナル曲で全く同じコード進行が出てきた時、そのカッコイイリフがそのまんま弾くことができるっていうことです。
もちろん曲に合う合わないは別として。。
引き出しが増えるっていうのはこういうことなんです。
この考え方でコピーを再度見直してみると、全く新しい発見があると思います。
さいごに:あなたのバンドなんだから、思い切り目立て!
いかがだったでしょうか?
結局のところ、曲のアレンジなんてコピーしまくった中から
Aメロはこの曲、
Bメロはあの曲、
サビはあの曲・・・
…という感じで1つの曲に今まで弾いてきたコピーのどこかしらがくっついて完成させることがほとんどです。
ギターアレンジをするとき、もう一つ大切なことは「アレンジに自信をもつこと」
所詮「元々はパクリ」だからそんなアレンジでいいのかな?
という自信のなさが出てきちゃったりします。
でも大丈夫です。自分を出し切りましょう!
よっぽど有名な曲の丸パクリじゃなければバレません。笑
そして、ギターは弾く人で同じものを弾いてもまったく別物になる楽器です。
だからあなたが自信を持って今までのコピーの一部をどんどんパクって、最終的にあなたのモノにしちゃってください!
これがアレンジの第一歩です。
ではでは!
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