ライブは基本1日がかりである。
先日僕が実際にライブをやった流れをもとに解説していきたい。
「AYA SEA」というコピーバンドです。
全員プロなのですw
本気でコピーバンドをやったらこうなった!
・・・というものを見せたくて企画コンテンツ化しました
今回のライブハウスは本八幡Route14
こちらです↓
http://www.route14.jp/ROUTE_14/route_14_infomation.html
本番が夜とはいえ、その前にはリハーサルがある。
ライブにはPAさん、照明さんなどライブハウス側のスタッフさんとのリハーサルが必要なのだ。
今回のPAさんは、ライブハウスのオーナーでもある杉野さん。
こんなでっかいミキサーで、僕らの音を1つ1つチェックするわけですな。
PA卓の裏ってこんな複雑な配線なのだよ(笑)
・・・ということでメンバー全員昼の12時半にライブハウスに到着。
今回逆リハという形式でリハーサルが行われた。
逆リハとは?
単純にトリ→トップバッターの順でリハーサルが行われるリハのことです。
例えば全部で6バンド出演する場合、
6バンド目→5バンド目→4バンド目→3バンド目→2バンド目→1バンド目
という順番でリハーサルがあるわけ。
1バンド目はリハでセッティングしてそのまま本番…という流れが、
バンドにとってもPAにとっても都合がいいので、ほとんどの場合は最後のリハになります。
早速メンバーそれぞれが自分のセッティングを始める。
スイッチャー周りの接続をチェック。
ボリュームペダルで出音のチェック。
エフェクターのツマミを確認してちゃんとリハ通りの音になっているかを確認するのはもちろん、
本番での足元の踏み心地だったり、スイッチャーの位置だったり、本番で足元がバタバタしてコサックダンスのようにならないための下準備だ。
んで、実際に音を出してエフェクターのかかり具合を確認。
もう一人のギタリスト・岡田氏、ベースの荻野目諒氏も各々セッティング。
続いてドラムの岩井大輔氏。
今回のライブは、彼(と、僕も)が運営しているDI MUSIC SCHOOLという音楽教室の企画ライブだったのです。
こんな感じで楽器隊は自分の楽器のサウンドチェック、
それをPAさんが客席側のスピーカーからバランス良く音が鳴るように調整していきます。
楽器隊の準備が終わったら、ボーカルも入れて全体でリハーサル
さて、楽器隊の準備が終わったらこんな感じでボーカルの岩谷翔氏もリハに参加。
ボーカルが一番みんなの音を聴く位置にいるため、中音がどうなっているか?は、かなり重要。
中音とは?
いわゆる、ステージ側のスピーカーから鳴っている音のこと。
中音がグシャグシャだと当然ボーカルは歌いにくい。
各々楽器隊も、自分の音だけじゃなくメンバーの音を聴きながら演奏するわけ。
そのため、中音で誰かの音がやたらデカイ!とか、
自分の音が全然聞こえない!とか、演奏していてストレスにならないように調整する必要がある。
中音の反対の「外音」ってのは、当然客席側のスピーカーから鳴る音のことでっせ。
当たり前だけど、中音が抜群に良くても
外音が壊滅的だったら、お客さんにはその壊滅的な音でライブを見せるハメになるわけw
ってことで、ボーカルを入れて曲でリハーサル。
岡田氏の足元。
【重要!】外音と中音は絶対に納得いくまで仕上げること!
この全体リハのときに必ずやるべきこと!
それは、必ず中音と外音がどんな風に鳴っているかをチェックする!
ここで妥協すると必ず本番で失敗する。
いいですか?
ここで妥協したら本番は必ずミスると思ってほしい。
コーラスやるのに自分の声が聞こえなかったら
音程合ってるかわかんないよね?
仮にドラムが聞こえにくかったら、リズムズレるかもしれない。
仮に歌が聞こえにくかったら、今どこ弾いてんのか迷うかもしれない。
リハでは「〜かもしれない」なんだけど
本番では「〜かもしれない」という言葉が無くなると思ってほしい。
ドラムが聞こえにくかったら、確実にリズムはズレる。
ボーカルが聞こえにくかったら、今どこ弾いてんのか迷う。確実にね。
そういうつもりで、必ず外音と中音の調整は
自分が納得できるまでPAさんに注文をしよう。
・・・
こんな感じですな。
何度もPAさんに似たような注文をしたり、
さっき上げろと言ったくせに
やっぱり下げろと言ってみたりで
って思われるのがコワくてあまり注文できない・・・
なんてことをよく聞くが、それはダメ!!
いいんです!!
本番で成功するためのリハなんだから!!
逆に、初っ端から横柄な態度のPAさんなんかがいたら、
真っ向から戦闘態勢バリバリで行っていいと僕は思ってる。
20代前半の頃に初対面なのに終始タメ口のエラそうなPAがいた。
僕も終始タメ口を聞いたら精算時に文句を言われたことがあるww
そのPAは見かけなくなってた。
きっと同じようなことを何度もやったんだろうね。
ちなみにドラム三点とは?
スネア、キック(バスドラ)、ハイハットの三つの音のことです。
基本的にドラムはこの三点でリズムを刻む。
フィルでタムを使ったり表現を変えるためにライドシンバルを使ったりするが、
基本はこの三点が聞こえれば、リズムを聴くことができます。
よって、楽器隊の足元のスピーカーにドラムの音を返してもらう時は
「ドラム三点ください」と注文することが多いのです。
ちなみに僕がもう1つ覚えているライブハウスのクソみたいな対応を記事にしたものがあるので、参考にしてください。(ここの「人がダメなライブハウス」という見出しで暴露してます)
↓ ↓ ↓
楽器隊は必ずアンプのツマミを記憶しておくこと!
これ、何をしているかというと、
アンプのツマミの位置を写メしているんです(笑)
このアンプは他のバンドさんも使うワケ。
ってことは、当然自分の設定したツマミの位置はリセットされちゃうよね!
自分たちのリハーサルが終わったら必ずその状態のアンプのセッティングを記録しておくように!
ここまでやってリハーサル終了。
機材を楽屋に片付けて一息する5人。
リハってだいたい15分〜20分前後しか時間がない。
大まかでいいからメンバー全員で音のバランスを整えておくことと、
もし本番と同じアンプをスタジオで使っているのであれば、
スタジオの時点でツマミは完璧にセッティングしておくといいすよ!
他のバンドさんのリハも終わったら全員で顔合わせ
全バンドのリハが終わったら顔合わせだ。
顔合わせとは?
誰かの企画したライブイベントなんかでは、
全出演者さんを集めて簡単なご挨拶と当日の注意事項、お願いなどなど
主催者からお話をする場、と思ってもらってOKだ。
これがあると、全員が初対面でギスギスした感じがなくなるので
いろんなバンドさんと仲良くなりやすいと僕は思ってる(笑)
ちなみに通常ブッキングのライブでは顔合わせをやるライブハウスは少ない。
こんな具合ですな。
今回でいえばうちのドラムが主催者なので、ドラムの大ちゃんに仕切っていただいた。
ライブ会場がオープン!
顔合わせが終わって、30分もすればだいたい会場はOPENになる。
つまり、いつお客さんが入ってきてもいい状況になっているワケ。
ここから本番までが勝負なのです。
というのも、本番に向けて体のコンディションを最高潮にもっていきたいから。
キタナイ話だけど、本番中にトイレにいきたくなるとかマジで悲惨です。
特に大きい方の便意がきた日には死ねる。
特に今回のバンド、AYA SEAではメイクもするし、衣装も着替えるし。。
色々下準備が欠かせなかった。
具体的にどんな準備をしておけばいいのか?
家にあるのに持ってくるの忘れて、
僕が本番前にしょっちゅう買うハメになったアイテムをまとめてみた。
絶対に用意しておいた方がいいやつ |
ステージ用のドリンク |
ピックの予備(当たり前です) |
念のため弦を1セット |
紙とペン(買うハメになるアイテムNO.1です) |
あった方がいいやつ |
ステージ用タオル |
替えのTシャツ(衣装に着替える場合は不要) |
あぶらとり紙、フェイシャルペーパー類 |
ワックスなどのヘアスタイリング類 |
なんならドライヤーとかアイロン |
こんな感じですな。
ピックが意外と少なくて焦ったりします。
そして・・・
いざ本番直前に弦の調子が悪かったりします。
なんでか知らんけど、本番に限ってこうなります。
なので、使う確率は極めて低いが弦の予備は必ず持っておいた方がいい。
特にツアーとか地方のライブハウスなんかでやるときはなおさら。
紙とペン。
これは究極の無駄使いといっていい。
流れはだいたいこう。
ライブハウスがOPENして、メンバーとああだこうだ話す。
その時に色々と不安を解消するために話すワケ。
その時に・・・
そういえばアンケートってどうした?
もうコピーした?
今から即席で作る?
あ、じゃあお前作っといてよ。
こんな感じで、何かしら紙に字を起こす作業が必ず発生する。
いいですか?
必 ず です。
フライヤーとかアンケートとか
そんなもんは事前に作っとけってハナシなんだけどね。
PCに入れたまま忘れたとか、
誰かが書いてくるだろうとかで誰も書いてこなかったとか、
全然ありうる。
正直今のご時世フライヤーもアンケートも
あまり意味をなさない。
やるならネット媒体を使ってアクセスさせて
そこでライブ情報やアンケートなどを見てもらう方が
はるかに見てもらえる確率は上がるよ
んでもって・・・
本番前あるある・買い出し編
リハが終わってメンバー同士で話していると
大抵何かが足りなくなる。
もう、今まで1000本以上ライブをやってきたけど
買い物をしなかったライブは指で数えるくらいしかない。
9割以上の確率で何かしらを買わざるをえなくなる。
ちなみに今回僕らAYA SEAでは、バズーカを買うことになった。笑
とある曲の間奏。
僕のギターソロ前らへんでバズーカをぶっ放そう!
ってことになった。
そのたった1発のためだけに、
ドンキホーテに行って3000円前後のパーティーで使うバズーカ式のクラッカーを買う。
(当然これはメンバー全員で折半だ)
ちなみに僕は、アイラインを持ってなかったのでそれを買いに。
そして今回ライブ直前にヒゲを剃ろうと思ってカミソリを持って行ったんだけど、
刃がかなり古くなっていたので替え刃を購入。
他のメンバーも
さっき挙げたアイテムのどれかしらを買っていたはずだ。
ドリンク系は10000%買う。
そしてさっき買ったのに楽屋でどこに置いたかわかんなくなって、
同じコーヒーをもう一回買うなんて日常茶飯事だ。
本番前あるある・準備編
さて、買い出しも終えて楽屋に戻る。
ここらでいよいよライブ本番までの準備だ。
髪のセットや衣装着替え
演奏だけじゃない、衣装やセット、メイク(やるなら)なんかもきっちりと準備しましょう。
我々AYA SEAはメイクもやりました。
ボーカルの岩谷翔くんのヘアセット風景。
僕、雷僧のメイク風景。気持ち悪いなんて言わないでください。
相方のギタリスト、岡田くん。
急遽対バンさんからエクステをいただき、どこに設置しようか検討中。
ベーシストの荻野目諒氏。
一体何を持っているかというと・・・ドンキホーテで買ってきたパーティ用のバズーカだ。
こいつを演奏中にぶちかます予定。
不発じゃやるせないので事前チェックが大事ですな。
出来上がり。AYA SEAです!!
さあライブ本番!
ここまできたらあとはもうライブ本番です。
後は野となれ山となれです。
本番でうまくいくかどうかは、ここまでの準備に全てがかかってます。
マジです。
リハも準備もロクにやらなかったら、必ず何かしらしっぺ返しが来る。
弦を切るとか音が出ないとか、衣装がシビれるほどダサいとか。
ボーカルとベースが絡む感じ。
よくあるギタリスト同士が絡むやつです。
メンバー紹介、ドラム岩井大輔!
こんな感じで大変盛り上がったライブになりました!!
まとめ
いかがだったでしょう??
実際に画像でこんな感じでやるんだよ!
っていうのがイメージしてくれたら嬉しいです!!
もう1つ言うと、
こうやってライブを思い切り楽しむために最も必要なものは・・・
お客さんです!
どんなに準備万端でも、お客さんがまったくいなかったら寂しいライブになるのは無理もない。
一番の準備は、お客さんをいかに集めるか?
これが最も重要なわけ。
お客さんを呼ぶためにどうしたらいいのか?
それはこちらの記事をきっちり読んでみてね!
↓ ↓ ↓
追伸
今回のAYA SEAを撮影してくれたカメラマンがこちら。
ゆうゆっこさんです。
素敵な写真をありがとうございましたー!!!
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