僕は長年足元のボードはコンパクトを複数繋げて、クソ重いけど「いかにも!」なボードを組んで実際にライブで使っていました。
ちなみにこんな感じ↓
正直「マルチエフェクター」に対してはアンチ寄りでした。
マルチエフェクターを使っていたのはBOSSのGT-3という過去すぎるマルチエフェクターを使ったのが最後。。
しかしある日ライブハウスからBOSSのGT-1000を勧められたのをキッカケに色々調べまくった結果、HXstompを購入!
使ってみた正直な感想はこちらの記事を参考にしてください。
では、そんなHXstompを実際にボードに組み込む方法…というかパターンを3つ紹介します!
①HXstompをフル活用してボードに組み込むパターン
上の画像をご覧ください。
実際に僕の現在のボードです。
もう、HXstompが良すぎちゃってエフェクト関連は全部HXstompに任せることにしました。
具体的に上画像のボードの組み込み方は以下のとおり。
- HXstompが音色のすべてを担うのでまずギターからHXstompへ
- HXstompのSEND,RETURNにチューナーとペダル関連を一式つなぐ
順番はBOSSのチューナー→ワーミーペダル
→ワウペダル→ボリュームペダル - HXstompのフットスイッチ3つに加えてBOSSのFS-6を外部フットスイッチに。
- それぞれの電源をオヤイデ電気製の電源タップとVOOQ製のサプライでまとめる
- HXstompのOUTPUTからアンプへ。
要は、見た目はカッコよくボードとして組み込んだ風だけど、ギター→HXstomp→アンプという超シンプルな状態です。ボードに組み込むのはそれ以外のペダル関連とチューナーだけ。
HXstompのエクスプレッションペダル(以下EXP)を使うのもアリなんだけど、EXPにはフットスイッチの枠のみにしたかったのと、やっぱ以前から使っているペダルのほうが信頼度が圧倒的に高いのでそっちを優先しました。
この場合のメリット・デメリット
メリット
- 当たり前だけど、HXstompで事前に音作りしておけばあらゆる音色を瞬時に再現できます。
- そのためボードの組み換えをせず、どんな音色にもすぐに対応できちゃう
- アンプのRETURNに挿せるので家で作った音がそのままライブで再現できちゃう
- 何よりボードが軽くなる!!!!(超大事)
デメリット
- ループスイッチャーを使っていた経験から、音の切り替えパターンが少ない
- ペダルの位置の割り振りができない
(例えばワウとワーミーだけ後列、ボリュームは前列みたいにする場合はHXstompの前にボリュームペダル→HXstomp→ワウ、ワーミー→アンプという直列になる)
とはいえ、1曲中に4つ以上の音色を使う場合以外は音の切り替えもさほど気にならない。
そしてペダルも、僕と同じ組み込み方にしなければ解決するのであまりデメリットとも言えないかも。
↑のように以前の僕のボードの場合だと、例えば・・・
あの曲のイントロだけコーラス欲しいな
この曲はオクターバーで厚みを出したい
・・・となった場合、基本的に必要なモジュレーション系エフェクターを1個1個買い足さなくてはなりません。w
そうなるとボードにさらに2〜3個エフェクターを組み足す必要があるし、いちいちお金がかかるし、その都度ボードを組み直す手間がハンパじゃありません。
それらが一切ないのは最高すぎます。
さらにSEND,RETURNにペダル類を繋げばHXstompで作られた音に対してペダル効果をかけられる。
で・・・!!!
何より最高なのは以下ですよ。
↑このように、ゲネプロ以外の普通のリハーサルの時はHXstompとフットスイッチだけギターバッグに入れて行けば、いちいち重いボードを持ってリハに行かなくてよくなるという点!!
これ、個人的にはめちゃくちゃありがたいんです!
今までボードがないと本来の音色を出せなかったから、スタジオ行くにもいちいち車移動を余儀なくされていたのが、電車でスタジオに行くことができるという幸せ感・・・・!
②HXstompをコンパクトエフェクターとして組み込むパターン
↑画像を合成してみたけどイメージはこんな感じ。笑
僕のボードで例えるなら、メインの歪みエフェクターや基本操作は今まで通りループスイッチャーで動かす感じ。
で、HXstompは空間系のみで使ったりその逆でHXstompでメインの音作りをして、気に入っている空間系だけ今までのコンパクトを使ったり・・・みたいな感じですね。
その場合はHXstompをあくまでコンパクトとして扱うので、接続順序は以下のとおり。
- ギター→ループスイッチャー
- スイッチャーそれぞれにコンパクトを接続
- その1つにHXstompを組み込む
- スイッチャー→ギターアンプへ
もしHXstompの役割が空間系なら、記事の上方で話したように「曲によって空間系を切り替える」ことができるので超ありがたい!
この場合のメリット・デメリット
メリット
- 僕のようにループスイッチャーを使っていた場合は、今までと同じ操作性で音色の幅が一気に広がる
- HXstompの用途次第では、どんなボードの組み換えも不要で様々な音色に対応できる
- ガチ中のガチで音を作り込める
デメリット
- HXstompの機能を最大限に活かしきれない
(HXstompの設定次第ではあるけど、基本的にアンプのINPUTに挿すことになるので) - アンプにはINPUT挿しになるため、音作りはスタジオでやった方がベター
- ハウリング等のノイズがあった場合、対処が面倒
- 変わらずボードが重い!!ヘタしたら前より重くなる・・・
正直、こっちのパターンのほうが細かい音作りにはいいと思います。
これは僕個人の主観だけど、マルチエフェクターの歪みってどうやってもコンパクトエフェクターには敵わないという印象が今までずっとあったからです。
(HXstompもGT-1000も全然問題ナシでしたが)
メインの歪はあなたの気に入っているコンパクトを使って、HXstompはあくまで音色の幅を広げるために使うという方がマジのマジで音作りにこだわりまくるなら、こっちのパターンがオススメ。
デメリットに書いたけど、歪み系につきものなのが「ノイズ」です。特にハウリングね。
HXstompにはINPUT部分にGATE(ノイズを除去する効果)機能が付いているんですが、それを活かせない繋ぎ方になるため元々あなたが悪い意味で本番ノイズメーカーだった場合はオススメしません。笑
③HXstompを活用しつつコンパクトも多用するパターン
これは、HXstompのSEND,RETURNがステレオで2つに分岐させることができるのでその機能を使います。
もう一度僕のボード画像を出します。
緑色のテープが貼られているケーブルの部分がSEND,RETURNの部分なのですが、RETURNがLとRと2箇所挿せるようになっています。
つまり以下のように繋ぐことができます
- ギター→HXstompへ
- HXstompのSENDに2つに分岐するケーブルを使って
1つはメインのコンパクト系→LのRETURN
もう1つはペダル類→RのRETURN - HXstompのOUTPUTからギターアンプ
一例だけどこんな具合で繋げられます!
これはHXstompの音色や機能をフル活用しつつ、今まで通り使いたいコンパクトはSEND,RETURNにゴソッと詰め込んでしまうというイメージです!
この場合のメリット・デメリット
メリット
- 音色のブレインがHXstompなので、本機の魅力を最大限に活かせる
- さらに自分のお気に入りのコンパクトエフェクターも何個でも繋げられる
- さらにアンプのRETURN挿しができるので家で作った音がそのまま本番で再現
デメリット
- SEND,RETURNのLR分岐用のケーブルが別途必要
- 配線関係が若干増えるので断線注意
- ループスイッチャーを使っていた人はスイッチングが若干不便
おすすめ順位(あくまで僕の主観です)
ボードに組み込む手間と、ライブ本番での利便性、音作りのこだわり感の3つで考えてみました。
手間のかからなさ:圧倒的に①>③>②
ライブ本番での利便性:③>①>②
音作りのこだわり感:②>③>①
HXstompを実際にボードを組み込んでみましたが、僕個人の感想としては①のパターンでも十分過ぎるくらい音が良かったんですよね。。
もっともっと音を追求していずれはループスイッチャーを使いつつHXstompを最大限に活用していこうとは思うけど、当分は今のシステムで十二分過ぎる印象。
いかんせんBOSS GT-3の時代しかマルチエフェクターを知らない身としてはここまで音が進化していたことにビビリまくりました。
まとめ:マジでボードに組み込んだほうがいいよ!
今回紹介した組み込み方①〜③ですが、どれにしても結果的に
- 音が良くなる
- 音色の幅が広がりまくる
この2つは確実に体感できます。
あなたが買おうか検討中なら迷う時間がもったいないくらいオススメです。
ではでは!
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