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スタジオから気づいた音楽業界が欠落している1つのこと。

どーも!

今回は、音楽業界がもっとも欠如していることを話します。

 

ずばり、接客水準です。

もうね、コンビニでアルバイトしている高校生から教わった方がいい!

っていうレベルで終わってる。

 

最近、友人がドラムを練習していて、

LUNA SEAの「叩いてみた」的な動画をアップしたい!

ってことで、新たな動画を撮るためにスタジオに行ったんです。

 

ちなみに前回、第1発目はこんな感じ。

そんなこんな、「スタジオ」に行ってきたわけです。

 

そこで、すごく感じたこと、「やっぱりね…」って再認識したこと。

それは冒頭で言ったように「接客」という当たり前のスキルの

致命的なほどの欠如です。

 

それを書きます。

ちなみにここのスタジオです。

 

なんでここを使ったかというと、ぼくが前任の店長だったから。

かつ、この動画の友人が未だにスタッフとして活動しているため、スタッフ割的な、少し安価でレンタルできるんですよ。

 

そこで起きたことを書いていきます。

ちなみに前提として、ここのスタジオのスタッフはこういう勤務条件なんです。

「時給は0円、週に最低1日の店番勤務」という条件。

しかしそのかわり、スタジオを自由に使えるし、レコーディング機材やスキルを学ぶことができる。

という、なんとも賢い人件費の抑え方をオーナーが発案。

 

つまり、スタッフには時給が発生していない。

言い方を変えればボランティアなんですね。

「お金の責任が問われない」んです。

(いや、本当は十分に問われるんですよ?!)

 

この人件費の抑え方は相互にWINWINであるため、非常に有効。

しかし、こうしたことで発生するのが「責任感」の欠如。

 

それががっつり露呈した場面があったのでお話ししたい。

 

スタッフが来ない店舗のやるせなさ感

ぼくたちは、12時〜14時で予約を入れたので、11時50分には我々はスタジオ到着。

 

すると・・・

なんとスタッフがいない・・・!!

たまたま友人がスタッフをしているから中に入れたものの、普通ならまずありえない。

アリエールよりもありえない。

 

想像してみてください。

あなたがスーパーに行ったら、店員がいないんです。

まず、店に入れないんです。

 

わかります??この「どうしちまったんだ」感。

そこで、遅れてやってきた店員がとった行動は、こうです。

 

結局、この日の担当のスタッフが到着したのがなんと12時・・・。

しかもスタッフが2人いたんです。

言うなれば2人ともこの時間に来てるんです。

(どういうしつけしてんだよ・・・)

で、何事もなかったかのようにスタジオの開店作業を始めている。

挙げ句の果てには友人と楽しげに談笑しだす。

 

この時点でぼくは思うのです。

 

遅くなってすみません!

 

これが真っ先にお客様に言えないとおかしいと思うんだわ。

たぶん友人スタッフには軽く謝罪したのかもしれないが、ぼく含めて他のお客様には当然そんな謝罪はなく、当たり前のように開店作業を始めてるワケ。

 

「まあ・・・入って間もない人なのかな?」

「今までバイトしたことないのかな?」

 

なんて思いながら、「まあ、しゃーない・・・。」

 

ってことで、普通にスタジオに入って友人と練習開始。

 

ここで言いたのが、挨拶、謝罪、というものができない。

そして開店前にいなきゃいけないのに、いない。

たぶん、このスタッフも普段は普通に仕事しているはずなんだ。

だってスタジオでの時給は0円。だから他に仕事してなきゃおかしい。

 

しかし、「お金による責任感」が薄れまくるため、普通にこういうことができちゃう。

 

だから、再三ぼくは「無料」というものはダメだと言っているのはコレ。

全員が全員こうなると言ってるんじゃない。

こうなる人がほとんどなんだよ。

 

ちなみに・・・この2名のどっちの物なのかは知らんが、

ぼくらがスタジオ練習を終えて帰る段階まで、お客様が使うロビーに置かれたソファーの上に私物のカバンやら何やらを終始置きっぱなしだったという・・・。

 

スタジオ都合による機材運搬による時間ロス

ぼくらはAスタジオで練習していました。

 

どうやらこの日は、14時から隣のBスタジオでレコーディングがあったみたいなんです。

そんなこんな練習していたら・・・その12時ギリに来たスタッフからこんな言葉が。

 

あの・・・Mさん(店長)がAスタとBスタのドラムを入れ替えさせてほしいと言ってるんですが・・・大丈夫でしょうか??

 

「はぁ???」

と、正直思ったわけです。

 

そんなもの、事前にわかってんだから、事前に準備しておきなさいよ、と。

なんで練習しているお客様のスタジオの時間を削らなきゃならないわけ??

練習しているのがぼくや友人だからこんなこと言ってきたんでしょうけど・・。

 

「その分時間延長していいですから」

とか言われたって、もしこっちが14時以降に別の予定が入ってたらどうするつもりだったの??

きっと、「お金はいただきません」「次回1時間サービスします」とか言うんでしょうけど、お客様からすれば、「その日のその時間」が大切なんだよね。

 

ただ、あえてここでレコーディングする側の立場も擁護しておくのならば、こうです。

 

レコーディングの準備は相当に時間を要するものだが、通常は予約時間内に行われる。

レコーディングはスタジオの「普通の練習」よりも時間も手間もお金も何倍もかかる作業

ちょっとした軽率な判断、過信がのちのち致命傷を与える結果を及ぼすもの。

そのくらい、レコーディングの準備には時間がかかるのです。

もっといえば、そんな準備時間も含めてレコーディングなのだ。

まれに勘違いした人がいるんだけど、レコーディングのマイクセッティングとか、機材の準備とか、そういうものを全て事前に済ませておけというご意見を投げてくる人がいる。

 

これは違う。

そして、今回のドラムセット交換はダメ。

 

違い、わかります??

 

例えば、レコーディングを予約した時間が昼の14時から18時とかであれば、スタジオ側は14時からレコーディング準備を始めることがほとんどなのだ。

まあ・・・準備するスピードがあまりに遅かったら怒っていい。

 

そして今回のように他のお客様に迷惑がかかる準備も怒っていい。

だって、ドラムセットを取り替えるのはスタジオの都合です。

急にドラムがダメになるなんてことは基本的にはない。

それは日頃のメンテ不足なだけ。

 

そしてドラマーもドラマーです。

ドラムを録るなら、スティックだけで臨むこと自体もおかしな話。

だから、スタジオ都合で関係ないお客様の時間を奪うことは絶対ダメです。

 

そしてこのレコーディングを担当した人間も、おそらく前日の段階でスケジュールも確認して、「スタッフのスタジオ利用だから問題無いだろう」という判断をしたはず。

だから、何かあってもなんとかなるかも・・・という軽率な判断だろう。

 

で、いざ当日ドラムセットを触ってみたら、どうも音の鳴りが悪いのか、機材が調子悪いのか、ドラムセットそのものを取り替える必要がある。取り替えないと、良い音でレコーディングできないと判断したのでしょう。

これは、ドラムを取り替えるという選択肢は大正解。

しかし、別のスタジオでもいいわけですよ。

ちなみに12〜14時でもう1部屋のCスタジオは、全く関係ないお客様が利用されていた。

おそらくそこにはスタジオに入って交換していいか?ということを聞いてないんですよ。

真っ向から「友人だから」「スタッフだから」という意味不明な理由で我々の時間を使われたわけ。

 

「おいおいらいぞうさんや、ちょっとくらいいいじゃねぇか!」

 

って思った人もいるだろう。

 

正直、いいんです。

別に構わないんですよ、たかだか15分、20分くらい。

「挨拶」と「お礼と謝罪」があれば。

 

もっともダメなのは次ですよ。

当事者がいるのに新人スタッフに言わせる。そしてその後のお礼と謝罪なし。

しかたなく、友人がMくんと話して、その分時間を延長していただくという話で落ち着きました。

(まあ当たり前だけどね)

 

若干脱線するけど、ここでもう1つふざけた出来事が・・・。

 

スタッフ2人がせっせと

AスタのドラムBスタに、BスタのドラムをAスタに運んでいくわけです。

 

すると今度は・・・

Bスタから運んできたバスドラムをぼくがアンプにつないでいたケーブルの真上に「ドスッ」と置いたんですよ。。笑

 

ためしにシールドを引っ張ってみたら・・・

案の定バスドラに踏まれて動かない・・・泣

 

さすがに頭にきて、「おい、キミ。おれのシールド踏んでるんだけど?断線したらどうするの??」

と、結構怒り気味で言ったところ・・・こう。

 

「あ・・・ごめんなさい

 

というセリフ。

 

接客業を知っている人はわかると思いますが、この場合は

「申し訳ございません」なんですよね。

「ごめんなさい」は、対等の相手に言うセリフなんです。

 

スタジオも10分前に来ないうえに、言葉使いもコレかよ・・・

と、まじで何を教わってんだ??

行動全てがキナくせぇしアホくせぇぞ。と。

何食ったらこんなアホくせぇ行動ができるんだよ、と思うわけ。

 

ぼくなら確実に不採用なんだけどなぁ・・。

とかモンモンとしながら、運搬をまつこと15分。

 

そんなこんな、運搬も終わり、普通に練習して清算をして終了。

ここで、遅刻スタッフ2名のうち1名(シールド踏んでない方)の女性だけが、こう言った。

 

お時間とらせてしまってすみませんでした

 

これは、本当は来ているであろう当事者である店長が言うセリフ。

 

言うべき人間が違うんだよ。

この女性でもなく、

キナくせぇケーブル踏んづけバスドラ馬鹿野郎でもなく、

責任者がいるならそいつが言わなきゃならないのだ。

 

こういう理不尽が一番頭にくるわけです。

で、イライラしているうちに、こう思ったわけ。

 

「そういえば、音楽業界って基本的な接客スキルって皆無だよな」って。

 

あなたも想像してみてください。

 

ドラムセットの取り替えをお願いした当事者であり、レコーディングエンジニアであり、スタジオの「店長」であるMくんは、当然ながらレコーディングでスタジオに来ているわけですよ。

 

なら、一連の運搬作業が終わったら、その本人がお礼と謝罪がなきゃいけないわけ。

 

 

だって、Mくんの判断でドラムセットを入れ替えたわけだ。

しかも、エンジニアは同一人物だ。

しかも、店長だ。

 

「お時間手間取らせてすみませんでした!」

「移動させてくれてありがとうございます!」

 

これくらいなきゃおかしいわけ。

 

音楽業界って、こういう当たり前のことが当たり前にできない。

コンビニで働く高校生ですらできるのに、できない。

 

「いや、普段はできてますよっ!」

「らいぞうさんは顔見知りだから、そんなことでこんなこと言われるとは心外です」

 

っていう反論もありましょうが、できてないことが一度でもあればできてないのだ。

そしてこういう時こそ、「親しき中にも礼儀あり」なんだよね。

 

音楽業界が接客水準が低い理由

これは、こういう流れだからです。

基本的に、技術>接客という業種だから。

そして、知らぬ間にお互いに感謝が生まれる仕組みがあるから。

 

ミュージシャンも、レコーディングなんて当然技術がある方がありがたい。

何十万も突っ込んで作る音源がクソになるかならないかは、エンジニアにかかっているといっても過言ではない。

エンジニア側も、ミュージシャンとやりとりしている間は親近感が出る。

よほどじゃない限りは、仕事中にミュージシャンを嫌いになることはない。

 

なぜならこういうことなのだ。

 

お互いに「1つのモノ作り」に向かって同じ時間を共有しているから、終わった時はエンジニアもミュージシャンもお互いに「ありがとう!」っていう気持ちになるから。

 

ここが実は接客がおろそかになる、完全なる落とし穴なのです。

 

1つのベクトルに一生懸命向かうと、そのゴールの時点では、お互い気持ちがいいんです。

だから、「また一緒にやろう」っていう錯覚を起こすんです。お互いに。

 

もっともわかりやすい例が、学園祭。

ちょっと思い出してください。

 

前夜祭、後夜祭ってあったと思うんですよ。

後夜祭って、みんな感慨深い感じになってるでしょう??

あれです。

ミュージシャンもエンジニアも、こういうことなんです。

前夜祭は、打ち合わせ、日程決め、機材選び、などなど。

本番は言うまでもなく本番。レコーディングです。

後夜祭は、マスタリング作業あたりの完成系が見えてきたあたり。

 

だから、基本的な接客っていう部分があまり必要な瞬間がないことが多いんです。

必ず終わる頃にはお互いに戦友になっているんですね。

これが音楽業界。

 

だから、ぼくみたいにいちいちめんどくせぇクソみたいな奴は、

音楽業界以外では当たり前にできていることが出来ていないときに、腹がたつんですよね。

 

こういうことです。

 

技術が高い奴がエライ的風習

なんかね、こういう一連の流れを書いてて思ったのよ。

音楽業界って、例えばレコーディングに関していえば

「エンジニアの知識」がある奴が一番偉いみたいな風習があるんですよ。

 

もちろんそれが無いとダメな業界です。

接客がクソほど良くても、技術がなかったら生き残れない。

だから接客よりも技術を高めなきゃいけないのは当たり前。

偉くなっていく人間はえてして技術も相応に高くなければならないのは紛れもない事実だ。

 

しかし・・・!!だよ。

 

レコーディングをして、それで対価としてお金をいただくんだから、どんな相手にでも敬意を払う。

これが最低限できなきゃおかしいのよ。

っていうか、こんなん当たり前なんだよね。

だって、商売だもん

 

ボーカリストも

ギタリストも

ベーシストも

ドラマーも

レコーディングエンジニアも

 

商売なんだよ!

どんな相手であろうと敬意を表せて初めて、商売が成り立つ。

この根本が、決定的に欠如している。

特に今回のスタジオの一件は凄まじい。

ある種、目を見張るものがある。

 

なんでこんなことになるかというと、普通の買い物とはちょっと違う商売だから。

CDとかは有形だけど、そういうことじゃなくって、無形価値=技術を提供して、お金をいただくから。

エンジニアはそうですよね?

で、その人に技術があるから、その人にお願いする。

その人以外だと、クオリティが落ちる。

こういう流れをわかってるんだ。

だから踏ん反り返る奴が現れる。

 

なーんかさ、スキルさえあれば

「おれ、すげぇから!!」みたいな態度の奴、多すぎません???

 

本当に技術も実績もすごい人って、やっぱり謙虚ですよ。

YOSHIKIさんとか、もろそうじゃないか。

 

あなたも経験あると思うけど、こういうことが昔よくあった。

 

ぼくがまだバンド始めたての19歳とか。

音楽のことを全くわかっていない時、スタジオの店員から結構上から目線でガンガン言われたのを覚えてます。

怒られないにしても、なぜか圧倒的な上下関係が出来上がっていたのを覚えている。

 

なぜだろうか??

 

べつに、なにか悪いことをしたワケじゃないのよ。

なーんもしてないの(笑)

でも、明らかに音楽初心者のクソガキがスタジオにやってきていること自体が、当時のスタジオのにーちゃんからすれば、なんとなくシャクに障ったのだろう。

 

「おめぇみたいな奴が偉そうにうちのスタジオ使ってんじゃねぇよ」的な目をしてるワケよ(笑)

「おれ何か悪いことしたっけ??」って思う瞬間がたびたび。。

 

当時は、「あ、おれが無知だから、何かいらんことやったんかな?

まあ、怒られるのもしょうがないか・・。」

 

って思ってたんだけどさ、いざ社会人になって店長とか管理職とか経験して、こういうことを目の当たりにされると、音楽業界って根本的な接客水準が無いよな・・・。

って思っちゃいますね。

 

 

まとめ

音楽業界も、お客様と対面して商売をすることがほとんどなのです。

しかし、ちょっと特殊で、それは上述した通りで、1つのものをお客様と一緒に作ることが多いから。

 

レコーディング、ライブ、どれもミュージシャンと裏方は同等に技術を要するため、お互いが感謝し合う関係性になる。

 

つまり、お客様=共同制作者みたいなスタンスになってくる。

コンビニの店員とお客様、みたいな関係図にはならないことが多いのです。

 

だから、普通のお客様に対する接し方が学べていないワケ。

ちなみにコンビニの店員とお客様という関係図が成り立つときは、まさしく今回のようなスタジオレンタルみたいな仕事です。

そういう時に、今回ぼくがスタジオで味わったようなことが起きる。

挨拶、謝罪、お礼」ができない人にぶち当たったこと

そして、「責任者がちゃんと出てきて誠意を見せる」ことができなかったこと

 

正直今回のスタジオのスタッフの諸々はヒド過ぎて論外中の論外。

 

でもこれが、商売の基本中の基本。

音楽業界の仕事が特殊だし、そういう意味でやりがいもあるし、何より楽しい。

でも、こういう「ただの店員とお客の関係」のときこそ、本当に接客が上手い人間だったら、それだけでスタジオは人気になるんですよね。

 

おまけ

「弾いてみた、叩いてみた」的な動画が出来上がる段階の動画って、今までなかったので、それをアップしてみたのでぜひ見てほしい。

(ドラム取り替えの流れも3:02〜見れます)

 

 

ではでは!

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ライター紹介 ライター一覧

雷僧(らいぞう)

雷僧(らいぞう)

ロックギタープレイヤー。
mellowsgardenというバンドでメジャーデビュー。
バンド解散後、サポートミュージシャン、ギター講師、プロデューサーとして活動。
映画やドラマのOP、EDテーマを手がけた実績を持つ。
インターネットを使った「好きなことを仕事にする」をテーマに
ブログ、メルマガで情報発信をしている。

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